2018.3.29 12:00

【サッカーコラム】2010年の再来を祈る…前評判を覆して決勝T進出願う

【サッカーコラム】

2010年の再来を祈る…前評判を覆して決勝T進出願う

特集:
No Ball, No Life
ウクライナ戦の前半、柴崎のFKからヘディングでゴールを決めた槙野

ウクライナ戦の前半、柴崎のFKからヘディングでゴールを決めた槙野【拡大】

 【No Ball,No Life】6月に行われるサッカーのW杯は、世界的な祭典だ。今回はロシアで開催される。出場する32カ国は、強化試合などでチームの熟成を図っている最中。日本はどうか、といえば…、そうなってはいないのが現状だ。

 日本は3月23日、マリ代表と強化試合を行い、1-1で引き分けた。この際、勝敗は関係ないとしても、この試合を見た人が日本に期待感を持っただろうか。マリのDF陣は組織的な守備とは言い難く、どちらかといえば崩しやすい陣形だったはず。だが、まったく攻撃に迫力が感じられず、終了間際に途中出場した代表戦初出場のFW中島のゴールで追いつくのがやっとだった。

 同27日には、ウクライナと強化試合を行ったが1-2で敗戦。先発したFW陣にゴールはなく、得点はDF槙野のヘッド弾のみ。相変わらず攻撃がちぐはぐだった。「マリ戦よりはよかった」と強気に言い放ったバヒド・ハリルホジッチ監督(65)だが、果たしてそんな問題なのか。

 そもそも、この時期に新戦力を試している場合なのか。新戦力は昨年までに、いくらでも試すことはできたはず。今回の欧州遠征は、W杯本大会で主力になりそうな選手が負傷で離脱した。それを差し引いても、指揮官の選手起用は疑問だらけだった。たとえばセンターバック。DF吉田の負傷で、今回は槙野とDF昌子、槙野とDF植田を試した。だが吉田が本大会も負傷離脱したら、どうするのか。そのときのためにも、2試合とも槙野&昌子にして連係を深めた方がよかった。

 プロ野球が、いよいよ開幕する。2月末からのオープン戦で各球団は、新戦力を試してきた。序盤は名前も聞いたことのない選手が先発で出場した。ただ、3月中旬になると、各球団は開幕戦の先発オーダーに近いメンバーで固定。新戦力を試す時期は終わったと判断したのだった。

 サッカーW杯直前の日本にとっては、“オープン戦”は終盤ということになる。「この時期は、メンバーを固定して連係強化やチームの熟成を図ることが大事になる」。サッカー関係者は口をそろえる。だが、ハリル・ジャパンはそうはなっていない。

 W杯に出場するメンバー発表は5月31日。その前日30日に、ガーナとの強化試合が日産スタジアムで行われる。調整試合はもう、1試合しか残っていない。周囲の厳しい目が日本代表に向けられていることは確かだ。

 ただ、こんなことも言われている。「W杯直前に厳しい見方をされていた方が、W杯での結果はいい」。2010年の南アフリカW杯直前、当時の岡田監督が壮行試合となった韓国戦に敗れて“進退伺”を出すのではないかという騒動にまで発展したのだが、このときはベスト16まで勝ち上がった。逆に2006年ドイツW杯直前は、日本は絶好調。1次リーグ突破の可能性は高いといわれていたが、結果は2敗1分けで1次リーグ敗退だった。

 2010年よ、ふたたび。前評判を覆して、日本が決勝トーナメント進出を決めることを願わずにはいられない。(宇賀神隆)

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