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【賀川浩観戦記「ロシアへの道」】「自分の責任」が欠如した失点シーン

【賀川浩観戦記「ロシアへの道」】

「自分の責任」が欠如した失点シーン

特集:
賀川浩観戦記

 先制ゴールの大迫には2点目を奪うチャンスがあった。後半11分、相手ゴール左で原口からパスを受けたが、トラップが大きかった。あそこで決めて2点目を奪えば、勝利に近づいたし、もうワンランク上のFWとして周囲に認めてもらえただろう。前線で踏ん張って起点になる役割は大きいが、自分でしっかりとゴールを決めきれる存在になってほしい。

 失点シーンは川島がもっと声を出して自分のボールにしてもよかったし、吉田が大きく蹴り出すこともできた。相手が突っかけてきたときに飛び出した川島と相手の進路に入っている吉田のカバリングがきっちりできていなかった。いずれにしても自分の責任でやらなければいけないプレーだった。先制しただけに、もったいない試合となったが、アウェーで勝ち点1を持って帰ることはできた。首位に立っている。次戦のホームで豪州に勝てばW杯が決まるのだから、実にわかりやすい。(サッカージャーナリスト)

賀川浩(かがわ・ひろし)

1924(大正13)年12月29日生まれ、92歳。神戸市出身。神戸一中、神戸大、大阪サッカークラブでFWなどでプレーし、天皇杯準優勝も経験。52年産経新聞社入社。サンケイスポーツ編集局長(大阪)を経て、90年からフリー。今年1月、W杯10大会取材の実績を評価され、日本人で初めてFIFA会長賞を受賞。少年育成も手がけ、日本初のサッカースクールとなる神戸少年サッカースクール、神戸フットボールクラブの創設にかかわる。昨年4月に自身のサッカー関連蔵書が神戸市立中央図書館に寄託され、「神戸賀川サッカー文庫」として公開されている。5月にサッカー界のレジェンドとの対談集「このくにのサッカー-日本サッカーのこれまでとこれから」(苦楽堂、1944円)を上梓。過去の原稿は賀川サッカーライブラリーで読むことができる。http://library.footballjapan.jp/index.html

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