2016.10.21 11:30(2/2ページ)

【乾坤一筆】“ハリルたたき”は文化の違い

【乾坤一筆】

“ハリルたたき”は文化の違い

特集:
ハリルJAPAN
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 実際、海外メディアは監督に同情的だ。豪州戦の会見では「最近の批判は正当と思うか、それとも不当と思うか」と“ハリルたたき”を疑問視する声も飛んだ。守備的な采配は日本では批判の的だが、豪州紙ではおおむね好評。日本と海外では明らかな温度差がある。

 さて、話を戻すと「正直太郎」は途中何度か捨てられながらも、無事に2人の思いを代弁してハッピーエンドに導く。取り扱い注意だが、役立つ道具なのである。いま読み返すと、優柔不断な日本社会を皮肉る寓話のようにも読める。

 2014年ブラジルW杯の1次リーグ惨敗を受けても、日本協会は責任の所在を明らかにしなかった。遠慮なく欠点を指摘できる「正直太郎」のような外国人指導者が、日本サッカー界にはいまだ必要ということだ。その点で、記者はハリルホジッチ監督の人間性に魅力を感じる。率直な提言が、6大会連続のW杯出場につながることを期待したい。

浅井 武(あさい・たけし)

 2003年入社、整理部を皮切りに東北地区、プロ野球巨人、一般スポーツなどを担当。現在はサッカー担当キャップ。第1子の夜泣きに起こされ、深夜のゆりかごダンスが日課。

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