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【賀川浩観戦記「ロシアへの道」】選手が原理分かっていない 「引いて守る」相手に対して有効なサイド攻撃なかった

【賀川浩観戦記「ロシアへの道」】

選手が原理分かっていない 「引いて守る」相手に対して有効なサイド攻撃なかった

特集:
賀川浩観戦記
初めてW杯予選のピッチに立った宇佐美はキックの空振りで転倒するシーンも(撮影・古厩正樹)

初めてW杯予選のピッチに立った宇佐美はキックの空振りで転倒するシーンも(撮影・古厩正樹)【拡大】

 ワールドカップ・アジア2次予選(16日、日本0-0シンガポール、埼玉スタジアム)元サンケイスポーツ大阪編集局長で現役最年長のサッカージャーナリスト、賀川浩氏(90)によるロシアW杯予選の観戦記「ロシアへの道」。国際サッカー連盟(FIFA)会長賞を受賞した生き字引は、引いて守る相手に対して有効なサイド攻撃がなかったと分析。決定力不足はハリルホジッチ監督の責任でなく、選手個人がシュートの精度を上げることを求めた。

 女子はハラハラ…、男子はイライラ…。これが今の日本のサッカーの立ち位置ということなんでしょう。日本中「なんやねん!」という人ばかりでは。実力が違っていてもやり方次第では、引き分けることがある。これがサッカーです。

 シンガポールにうまくやられたなという印象です。経済が発展し、プロリーグができ、体格も昔に比べたら格段に大きくなり、選手の技術も上がっていた。引いて組織的に守ってきた相手を最後まで崩せなかった。理由は大まかに2つあるでしょう。

 まずは1つめ。監督がボール保持を志向していたザッケローニから、アギーレ、ハリルに代わり、球際を厳しく、ボールを相手から奪取したら早く攻めろというスタイルに変わりました。香川は前半指示通りに早く攻めて、遠めのシュートを打っていったが、彼の距離じゃなかった。日本の選手は監督の言うことをそのままやろうとする意識が強い。

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  • 日本-シンガポール前半、宇佐美(左)に指示を出すハリルホジッチ監督=埼玉スタジアム
  • パスを出す宇佐美貴史=埼玉スタジアム2002(撮影・中井誠
  • 前半競り合う宇佐美=埼玉スタジアム2002(撮影・松永渉平)
  • 前半競り合う宇佐美(左)、本田=埼玉スタジアム2002(撮影・山田俊介)
  • 後半、倒れ込む本田圭佑(中央)=埼玉スタジアム2002(撮影・古厩正樹)
  • 後半、槙野智章のヘディングえを防ぐシンガポールGK・イズワン・マフブド=埼玉スタジアム2002(撮影・古厩正樹)
  • 試合後、長友(右)に励まされる本田=埼玉スタジアム2002(撮影・松永渉平)
  • 前半シュートを外し悔しがる岡崎=埼玉スタジアム2002(撮影・松永渉平)
  • 前半競り合う岡崎慎司=埼玉スタジアム2002(撮影・松永渉平)