2015.1.24 05:00

【記者の目】監督解任先送りも時間の浪費避けるべき

 大仁会長は「アギーレ監督は続投か」との問いに、「そうです」と応じた。一方で、告発受理がスペインで報じられる八百長疑惑については「(協会として受理が)確認されたら説明する」と改めて答えた。「続投」は結論の先送りに過ぎない。

 4強入りが続投へのノルマとみられたが、大仁会長は「十分やってくれた」と一定の評価を与えた。無失点での1次リーグ3連勝、負けなし(PK戦負けは記録上、引き分け扱い)での敗退などで、成績による解任はひとまず見送られた。

 日本協会として、解任を即決できない事情もある。バレンシア裁判所は告発受理について公表しない方針で、現状では日本協会に進退を判断する大義名分がない状況だ。解任の場合に必要な後任人事も進んでいない。

 確かに、アギーレ監督は今大会で的確な交代策や落ち着きある采配を見せた。選手たちも、集中しづらい環境で奮闘した。しかし、ロシアW杯のアジア出場枠は多くて4・5。アジアでの8強は、疑惑を不問にする結果でないのは明白だ。

 また、告発受理の確認まで対応を決められないのであれば、日本協会にはあらゆる手段を使って速やかに事実確認する義務がある。情報網の拙さは、結論を先送りにする理由にならない。

 2月以降は捜査協力のため、アギーレ監督が裁判所に出頭を要請されることも考えられる。3月末には国際親善試合、6月にはロシアW杯アジア予選が始まる。チーム再建へ、時間の浪費だけは避けなくてはならない。(サッカー担当キャップ・志田健)

(紙面から)