2015.1.8 05:06

【記者の目】成績不振は波風立たない解任理由

 アギーレ監督は、年末の会見で決して謝罪の言葉を口にせず、「推定無罪」を主張した。疑惑の段階での解任は多額の違約金や地位保全などでの訴訟リスクがある。一方で、プロの世界では、成績を理由にした解任は日常茶飯事。「4強」という決して高くない目標を達成できなければ、解任に踏み切るのは当然の姿勢だ。成績不振、ノルマ未達は波風を立てずにすむ解任理由となる。

 もちろんアジア杯での早期敗退は、誰も望む結果ではない。ブラジルW杯での惨敗を経て、選手たちは雪辱の第一歩として熱い思いを持って大会に向かっている。ただ、スペインの刑事事件では有罪、無罪の確定まで3~4年を要することもある。今年6月にはロシアW杯予選も始まる。“灰色”のまま進むのはリスクがある。

 2連覇を期待しながら、万が一の場合にも備える。それくらいの“狡猾(こうかつ)さ”がなければ、百戦錬磨の指揮官とは対等に渡り合えない。 (サッカー担当キャップ・志田健)

(紙面から)