2014.5.20 05:00

【W杯名勝負列伝】50年ブラジル大会決勝L最終戦 ウルグアイ2-1ブラジル

特集:
W杯名勝負列伝
ブラジルの野望を砕いたのがウルグアイFWギジャ(左)。この敗戦でブラジルでは自殺者も出るなど“マラカナンの悲劇”として語り継がれる (AP)

ブラジルの野望を砕いたのがウルグアイFWギジャ(左)。この敗戦でブラジルでは自殺者も出るなど“マラカナンの悲劇”として語り継がれる (AP)【拡大】

 1950年大会。開催国ブラジルは順調に勝ち進み、決勝リーグ最終戦でウルグアイと対戦。マラカナン競技場は母国の優勝を見るため、約20万人ともいわれる観客が集まった。ブラジルは後半2分、FWフリアカが先制ゴールを決め、誰もが初優勝を確信した。

 しかし、ウルグアイは同21分、エースのFWスキアフィーノが同点とする。ブラジルは引き分けでも優勝だったが、ウルグアイは残り11分、FWギジャが右サイドを抜け出し、DFを振り切って逆転弾をたたき込んだ。スタジアムは静まり返った後、大騒ぎとなり、ショックや自殺で4人のブラジル人が亡くなった。

 まさかの敗戦は「マラカナンの悲劇」と呼ばれた。この悲劇を目の前にした少年、後のペレは、一緒に観戦していた父に「お父さん、悲しまないで。いつか僕がブラジルをW杯で優勝させてあげるから」と誓い、58年スウェーデン大会に17歳で出場。ブラジルを初優勝に導いた。

(紙面から)