2014.5.11 05:00

【W杯のスーパースター】ユーゴスラビア代表 ストイコビッチ

特集:
W杯のスーパースター
GKのタイミングを外して、技ありのシュートを決めたストイコビッチ(右)(AP)

GKのタイミングを外して、技ありのシュートを決めたストイコビッチ(右)(AP)【拡大】

 後に日本代表監督となるイビチャ・オシムが「東欧のブラジル」と呼ばれたユーゴスラビア(当時)を率い、1990年イタリア大会で旋風を巻き起こした。その一翼を担ったのが、「ピクシー(妖精)」の愛称で知られるドラガン・ストイコビッチ。吸い付くようなボールタッチと鮮やかな切り返し、天才的な技巧で見る者をうならせた。

 決勝トーナメント1回戦、スペインを破った2得点が圧巻だった。後半33分、左サイドからのクロスをボレーで狙うと見せかけて、右足でトラップ。GKのタイミングを外し、ゴール左隅にボールを転がし先制した。

 同点に追いつかれ、1-1で迎えた延長前半2分。決勝点は思わずため息が出るようなFK。ボールはスペインの壁を外側から巻くように曲がり、ゴールネットに吸い込まれていった。

 94年からJリーグ名古屋で8年間プレー。2008年から13年まで名古屋の監督を務め10年にJ1優勝に導いた。大の親日家で知られている。

ドラガン・ストイコビッチ(Dragan Stojkovic)

 1965年3月3日生まれ、49歳。セルビア共和国(旧ユーゴスラビア)ニシュ出身。MF。代表通算84試合15得点。W杯は2回出場(90年8強、98年16強)で9試合3得点。引退後はユーゴスラビア、セルビア・モンテネグロのサッカー協会会長、レッドスター・ベオグラード会長など歴任した。1メートル75、72キロ。

(紙面から)