2014.5.10 05:00

【W杯のスーパースター】カメルーン代表 ロジェ・ミラ

特集:
W杯のスーパースター

 1990年イタリア大会。前回優勝のアルゼンチンを開幕戦で破ったカメルーンの登場は衝撃的だった。その中心が38歳のFWロジェ・ミラ。引退してアマチュアクラブでプレーを楽しんでいたところ、W杯の約1カ月半前に大統領からの要請を受けて代表に復帰した。

 1次リーグ・ルーマニア戦の後半31分に初ゴールを決めると、右手を上げて小刻みに振り、そのリズムに合わせて腰を揺らす歓喜のダンス「マコサ」を披露した。

 決勝トーナメント1回戦のコロンビア戦。0-0の延長後半1分。中央でパスを受けたミラが機敏な反転で縦に抜け出す。スライディングしてくる相手DFを軽やかなジャンプでかわし、GKイギータの肩口を射抜いた。3分後に決勝点となるゴールを奪い、アフリカ勢初のW杯8強に導いた。

 94年米国大会。42歳39日で出場したロシア戦でゴールを決め、自己の持つ最年長出場&ゴール記録を更新。今も破られていない金字塔だ。

ロジェ・ミラ(Roger Milla)

 1952年5月20日生まれ、61歳。カメルーン・ヤウンデ出身。FW。代表通算79試合出場28得点。W杯は3回出場(82年1次L敗退、90年8強、94年1次L敗退)で10試合5得点。84年、88年アフリカ選手権優勝。76年、90年アフリカ年間最優秀選手。1メートル76、72キロ。

(紙面から)