2014.5.6 05:00

【W杯のスーパースター】ブラジル代表 ジーコ

特集:
W杯のスーパースター

 決定的なパスが出せて、自らもシュートを決める。FKの威力も世界屈指だったジーコ。プロデビューしたころのニックネームは“白いペレ”。サッカーの王様の正統継承者だった。

 1982年スペイン大会。ブラジルはソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾらの「黄金のカルテット」と呼ばれた中盤の4人が織りなす、華麗な攻撃サッカーで優勝の大本命。その中心がジーコだった。

 2次リーグ最後のイタリア戦。前半12分、後方のソクラテスからパスを受けたジーコは切れ味の鋭い切り返しでマークを外し、一瞬のタメを作ってから右足でスルーパス。オーバーラップしたソクラテスが流し込み、同点とした。しかし、2-3で敗れ、準決勝進出はならなかった。

 86年メキシコ大会は左膝を傷めて十分なプレーができず、準々決勝で敗退。出場した3回のW杯で悲願の優勝に届かなかった。

ジーコ(ZICO)

 本名アルトゥール・アントゥネス・コインブラ。1953年3月3日生まれ、ブラジル・リオデジャネイロ出身。攻撃的MF。代表通算88試合66得点。W杯は3回出場(78年3位、82年、86年)で14試合5得点。89年に引退し、90年にブラジルのスポーツ担当大臣に就任。91年に住友金属(現鹿島)で現役復帰し、93年J1前期優勝、94年に引退した。2002~06年に日本代表監督を務めた。1メートル73、71キロ。

(紙面から)