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市船、監督の涙にもらい泣き一丸/高校サッカー (2/2ページ)

2012.1.8 05:05
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 勝利を告げるホイッスルに、市船橋のブルーの輪が弾けた。「チーム全員で強い意識を持って戦えた」。主将FW和泉竜司(3年)が胸を張る会心の勝利。準優勝した04年度大会以来の決勝進出を果たした。

 前半24分、ゴール前20メートルのFKを奪った和泉が2年生DF渡辺健斗の背中を押した。「気持ちを込めて蹴れ」。渡辺は公式戦で一度もFKを蹴ったことがない。自身が蹴りたい思いもあったが「練習で、渡辺があのコースですごくいいシュートを決めていたから」。主将の読みは当たり、鋭い弧の先制弾が突き刺さった。

 後半11分、今度は和泉が思いをつなぐ。MF池辺征史(3年)がドリブルでDF2人をかわし、ゴール前のエースFW岩淵諒(3年)がつないだパスに、強烈右足シュート。決勝となる一発に「気持ちで入れました」とうなずいた。

 試合前のロッカールーム。朝岡隆蔵監督(35)が選手を前に口を開いた。

 「ここに連れてきてくれてありがとう。お前たちが本当にうらやましい。この瞬間を楽しんで、絶対に後悔しない試合をしよう」

 目には大粒の涙。胸を熱くした選手たちも涙、涙。選手入場は目を真っ赤にした戦士たちの“号泣出陣”となった。

 同監督は市船橋が94年度に初優勝したときの主力メンバーだ。1年生だったFW北嶋秀朗(現柏)らが顔を並べ、準々決勝まで司令塔を務めたが準決勝前に発熱し、おたふく風邪の疑いで自宅へ“強制送還”。国立のピッチを踏めなかった。選手たちは「監督を国立へ連れて行こう」を合言葉に準決勝進出。結束は、この日も乱れなかった。

 決勝は和泉の出身地、三重・四日市市の強豪が相手。「市船に来てよかったということを証明したい」。名門復活へ、青年監督のもと一丸のチームが9大会ぶりの頂点を目指す。 (佐藤ハルカ)

(紙面から)



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