20歳堂安、古巣G大阪本拠地で堂々代表デビュー「こんなに緊張したのは初めて」

 
A代表初招集で初先発した堂安(右)。ゴールはならなかったが、ドリブルやシュートを随所で披露した (撮影・鳥越瑞恵)

 キリンチャレンジ杯(11日、日本3-0コスタリカ、パナS)次代のエース候補が、第一歩を踏み出した。MF堂安が国際Aマッチ初出場で先発。森保ジャパンの初白星に貢献した。

 「こんなに緊張したのは初めて。前半は守備でハードワークすることを意識して、後半は前に出てチャンスもあった」

 序盤は硬さも見えたが、徐々に持ち味を発揮した。後半14分、スルーパスに抜け出し、飛び出したGKを越す左足ループシュートを狙ったがDFがクリア。「パフォーマンスを考えていたんですけど」とおどけながら振り返る。それだけの余裕が生まれていた。

 後半33分には自ら倒されて得た直接フリーキックを「蹴らせてほしい」と主張して、キッカーをつとめた。左利き、屈強な肉体を生かしたボールキープ、物おじしない言動。長く日本代表の中心に君臨してきたMF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)に重なる部分は多い。

 G大阪ジュニアユースでのスペイン遠征時。ピッチ外の準備を怠ったとして走り込みを命じられると、「この後のバルセロナとの試合をベストな状態でやりたいので、その後にしてください」と申し入れた。当時同ユース監督だった鴨川幸司氏は「そんなことを言ってきたのは圭佑(本田)と宇佐美(貴史)、堂安だけ。常に問題意識を持って行動できる。そういうのが大事」と評価する。

 結局、その試合で5得点して走り込みをなしにしたという。強心臓ぶりは、“先輩”のように日の丸を背負う上で必要不可欠だ。

 「(4年後のカタール大会は)全然考えていない。また10月も選ばれるように、クラブに戻ってアピールしていかないといけない」

 3万3891人が集まった古巣G大阪の本拠地で、後半40分に交代する際には大きな拍手でたたえられた。“初体験”を確かな自信に、さらなる成長を期す。

堂安 律(どうあん・りつ)

 1998(平成10)年6月16日生まれ、20歳。兵庫・尼崎市出身。中1でG大阪ジュニアユースに入団。2015年6月3日の鹿島戦で、クラブ史上最年少の16歳11カ月18日でJ1デビュー。16年にトップチーム昇格。17年6月にオランダ1部フローニンゲンへ移籍。16年10月のU-19アジア選手権優勝に貢献し、大会MVP。17年5月のU-20W杯に出場し4試合3得点。リーグ戦今季4試合1得点。同通算33試合10得点。A代表通算1試合0得点。1メートル72、70キロ。

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