悔し初陣…カンボジア・本田監督、黒星デビュー マレーシアに逆転負け

 
金髪の“本田監督”が初采配。身ぶり手ぶりを交えてカンボジア選手に指示を出した (共同)

 サッカー・国際親善試合【プノンペン10日=一色伸裕】元日本代表MF本田圭佑(32)=メルボルン・ビクトリー=が実質的な監督に就いた国際連盟(FIFA)ランキング166位のカンボジアが、同171位のマレーシアに1-3で逆転負けした。カンボジアは前半に先制したが、後半に3点を奪われた。現役選手と“監督”の二足のわらじとなる本田は、初采配を白星で飾ることができず「自分の責任」とうつむいた。

 スコールは金狼の涙雨か。“本田監督”の初陣は逆転負け。初采配を終えた本田はしばらくピッチをみつめると水を一飲み。歓声を送るファンに両手を挙げて応えた。

 「結果が出なかったのは僕の責任。選手は私が言ったことの90%を実践した」

 気温25度、湿度97%の五輪スタジアム。東南アジア特有の激しい雨で試合は約30分遅れて始まった。そんな荒天でも、“新指揮官”に期待するファン約3万人がスタンドを埋めた。

 夜間でもサングラス姿でピッチに現れた本田。黒の上下に両手にはいつも通り腕時計を巻いた。試合が始まるとサングラスを外し、雨に打たれながらピッチ際で指示を出し続けた。前半18分に先制すると笑みを浮かべながら両手で地面を抑えるしぐさ。「落ち着け、落ち着け」と興奮する選手に冷静さを呼びかけた。

 その後もハイプレスで好機をつくったが、相手GKの美技に阻まれ、逆に3点を失った。マレーシアには1970年12月以降勝ちがない中、自身の初陣を白星で飾ることはできなかった。

 8月にゼネラルマネジャー(GM)に就任し、今月4日から練習を指揮した“本田監督”は「確実に敗戦には理由がある。多分今晩はそれを考えることに時間を使う」。選手兼監督の新たな挑戦は始まったばかりだ。

★本田の今後

 本田は11日に豪州に戻り、10月20日のAリーグ開幕戦(対メルボルンC)に向けてチームに再合流する。同16日にシンガポールとの国際親善試合(ホーム)を控えるが、「活動が重なった場合はクラブを優先する」。代表の指揮はフェリックス・ダルマス監督に委ねる可能性もある。11月8日には、東南アジアの国際大会「スズキ杯」でマレーシア戦に臨む。

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