MF福永泰、J1昇格年の開幕5連勝の原動力

ベガルタ仙台魂
福永は攻守で献身的にプレーしベガルタを支えた

 ベガルタ仙台の歴史を彩った名選手たちにスポットライトを当てる連載。第22回は賢さと熱さを兼ね備えたMF福永泰(45)が登場。けがに悩まされ出場した試合は少なかったが、ベガルタが初めてのJ1を戦う上で大きな存在となった。

 青学大出身の福永は、1995年に浦和でプロ生活を開始。ルーキーイヤーから活躍し、FWから守備的MFまで多くのポジションをこなした。

 ベガルタにやってきたのは2002年。チームが昇格し初めて戦うJ1で、その経験を生かせる存在として当時の清水監督の誘いを受けた。福永自身初めての移籍だったが、新天地の戦術にほどなくフィット。開幕戦から先発の座をつかんだ。

 ベガルタでは主に2列目の右サイドでプレー。周囲の選手とのバランスを見ながらポジションを取り、状況によっては下がって守備に回ったり、最前線に顔を出して決定機にからんだりと柔軟な動きができた。攻撃、守備で献身的な姿勢が印象に残る選手だった。

 同年に本拠地で迎えた開幕戦では、東京Vに1-0で勝ち、ベガルタのJ1初勝利に貢献。さらに昇格チームながら延長戦勝ちを含め開幕5連勝を達成。福永はその原動力だった。

 しかし、福永は6試合目となった古巣の浦和戦で左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。長期離脱を余儀なくされた。翌03年に復帰したが、このシーズンを最後に現役を引退した。

 指導者としては、青学大でコーチと監督を務めた後、16年からコーチとしてベガルタに戻った。攻撃のコンビネーション構築や、セットプレーなどの分析、サテライトチームの指揮などを通し、CSKAモスクワに羽ばたいたFW西村ら後進を育てている。

福永 泰(ふくなが・やすし)

 1973(昭和48)年3月6日生まれ、45歳。東京・町田市出身。神奈川・桐蔭学園高から青学大を経て95年に浦和加入。2002年にベガルタ仙台に移籍。03年に現役引退。青学大監督を経て16年から仙台コーチ。J1通算121試合17得点、J2通算22試合9得点。1メートル72、64キロ(現役時)。利き足は右。MF。

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