羽生も認める「負けん気」鍵山優真、“頂点”目指す! 北京冬季五輪あと1年/フィギュア - SANSPO.COM(サンスポ)

羽生も認める「負けん気」鍵山優真、“頂点”目指す! 北京冬季五輪あと1年/フィギュア

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 史上初めて夏と冬の五輪開催都市となる北京での2022年冬季五輪は、きょう4日で開幕まで1年。新型コロナウイルスの影響が心配される中で、選手は準備を進めている。フィギュアスケート男子で17歳の鍵山優真(星槎国際高横浜)は、父・正和氏(49)も出た五輪を目指す注目株。3月24日開幕の世界選手権(ストックホルム)の代表に入った。五輪2連覇の羽生結弦(26)=ANA=もその「負けん気」を評価する次世代の星は、強気で銀盤に立つ。(取材構成・鈴木智紘)

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 柔和なまなざしの奥底に、闘志が宿る。星槎国際高横浜の推薦入試に向けて、中学の校長との面接に臨んだときのこと。短所を聞かれた鍵山は力強く答えた。「考えないようにしています」。当時15歳。前向きな姿勢は際立っていた。

 5歳で競技を始めた。印象的な五輪に2018年平昌大会を挙げる。「王者の意地というのかな。テレビ画面越しでも伝わってきました」。羽生がけがを乗り越え、2連覇を決めた劇的なフリーは今も忘れられない。

 あれから3年。夢の輪郭が鮮明に見えてきた。きっかけは昨冬のユース五輪で手にした金メダルだ。開会式では日本選手団の旗手として行進し、選手村での生活も経験。「五輪はもっとすごいんだろうな…」。その1カ月後にはシニアと争った四大陸選手権で3位に入り、自信が深まった。

 1992年アルベールビル、94年リレハンメル五輪に出場した正和氏を父に持つ。膝や足首の柔らかさを生かした着氷は父譲りで「こけそうで、こけないんです」と笑う。午前4時半に起きて早朝練習に励み、夜遅くまで滑り込む。今季のシニア転向を決めた際、コーチでもある正和氏から心構えを説かれた。「日本で一番を目指すというのは世界のトップを狙うということ」。

 日本の両雄が高い壁として立ちはだかる。昨年12月の全日本選手権は、平昌五輪金メダルの羽生、同銀メダルの宇野昌磨に次ぐ3位。「羽生選手たちに追いつけば、世界のてっぺんにも追いつくと捉えています」。トーループ、サルコーに続く自身3種類目の4回転ジャンプとしてループの習得を目指している。

 最大3つの北京五輪出場枠を争う世界選手権で初めて日の丸を背負う。昨年末に代表が臨んだ会見後、羽生に声を掛けられた。「優真の良さは負けん気の強さや勢いだから、(意気込みを)どんどん言ったらいいよ。何かあったら俺が守るから」。不安もあって会見で控えめな言葉を並べた代表最年少の17歳は、憧れの26歳に背中を押されて長所を思い起こした。

 「世界選手権に出るからには上を目指すし、何か残して帰りたい。北京五輪は、もちろん狙っています」。強気のホープが次代を担う。

★北京五輪代表選考

 世界選手権では各種目の順位で北京五輪の国・地域別出場枠を争い、1人(組)が2位以内か2人(組)の合計が13位以内で最大3枠を獲得できる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国・地域のエントリー状況次第で、枠の獲得方法が再検討される可能性もある。日本の五輪代表は来季の全日本選手権で決まる見込み。

鍵山 優真(かぎやま・ゆうま)

 2003(平成15)年5月5日生まれ、17歳。神奈川県出身。通信制の星槎国際高横浜2年。昨季は全日本選手権3位、ユース五輪金メダル、四大陸選手権3位。シニアデビューした今季は初のグランプリシリーズとなったNHK杯で優勝。全日本選手権3位。160センチ、51キロ。

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