張本が準V…まさか五輪代表総崩れ、倉嶋監督「鍛えなおし」と危機感/卓球 - SANSPO.COM(サンスポ)

張本が準V…まさか五輪代表総崩れ、倉嶋監督「鍛えなおし」と危機感/卓球

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宇田(奥)に敗れた張本は肩を落とした(撮影・松永渉平)  卓球・全日本選手権最終日(19日、丸善インテックアリーナ大阪)男子シングルス決勝で、2020年東京五輪代表の張本智和(16)=木下グループ=が18歳の宇田幸矢(エリートアカデミー)に3-4で敗れた。女子は準決勝で東京五輪代表の伊藤美誠(19)=スターツ、決勝で東京五輪代表の石川佳純(26)=全農=が、ともに早田ひな(19)=日本生命=に敗れる波乱があった。女子と混合の両ダブルスを制して臨んだ伊藤は、史上初の3年連続での3種目制覇を逃した。

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 年上とはいえ向かってくる若い勢いに、張本が押し流された。準決勝で高校王者の戸上隼輔(山口・野田学園高)には競り勝ったが、決勝では2年前の全日本ジュニア選手権決勝で下した宇田に1時間の熱戦の末、屈した。

 「どっちも高校生で、思い切りくると分かって警戒していたけど…。2位なので、特に何もなかった大会」

 2年ぶり2度目の優勝を逃し、肩を落とした。

 準決勝と決勝は、なぞるような展開だった。ゲーム1-3から第5ゲームの7点目まで先行されたのは同じ。準決勝では何とか逆転勝ちしたが、決勝では第5ゲームでいったんマッチポイントを握られるなど、宇田の勢いが上回っていた。

 今大会では序盤から冷静なプレーを心がけてきた。それが心に余裕を生むと、前日18日の準々決勝までは手応えも得ていた。男子代表の倉嶋洋介監督は「そのままでは自分の勢いを増す戦いはできない。若くて勢いのある相手にああいう戦い方をすると勢いに乗せてしまう」と指摘した。

 自分より強い相手と戦う国際大会では自分から勢いを上げて乗っていかなければ勝てない。その“予行演習”として「どこからギアを上げるかと思っていたが、できなかった」と倉嶋氏。準々決勝で敗れた丹羽孝希(スヴェンソン)、シングルスに出場しなかった水谷隼(木下グループ)も加えた代表3人とも「鍛えなおし」と危機感を表す。

 女子でも代表3人(伊藤、石川、平野)が優勝を逃す事態に。ただ、女子代表の馬場美香監督は「早田が非常によかった。石川と平野は(12月まで競い合った)代表争いの疲れがなかったとは言い切れない」とかばい、「伊藤は負けを自分が強くなるための材料にする。気にはしていない」と楽観的に話す。

 この苦い結果を7カ月後への薬にできるか。選手の自覚にかかっているといえそうだ。 (只木信昭)

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