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“逆転の紀平”止まった初黒星4位…3回転半1本目成功も2本目転倒/フィギュア

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国際大会の連勝が「6」でストップ。演技を終えた紀平は悔しさをにじませた (撮影・中井誠)  フィギュアスケート・世界選手権第3日(22日、さいたまスーパーアリーナ)女子はショートプログラム(SP)7位と出遅れた紀平梨花(16)=関大KFSC=がフリー2位の152・59点と巻き返したが、合計223・49点で4位に終わり、シニアで初めて表彰台を逃した。国際大会7戦目で初黒星を喫した。昨年の平昌冬季五輪女王、アリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が初優勝。男子SPで3位だった冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が、23日のフリーに向けて会場で公式練習を行った。

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 達成感と後悔が交錯した。フィニッシュを決め頬を緩めた紀平が、小さくうなずき口を開く。「まあ、よかった」。呼応するように、約1万8000人で埋まった客席の最上段まで笑顔の輪が広がった。揺れる日の丸に見守られ、16歳は初舞台を4位で終えた。

 「70%くらいは頑張ったかな」

 SPで不発に終わったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。出遅れを挽回するには2本の成功は絶対だった。冒頭の連続技では鮮やかに決めたが、続く単発では転倒。「アクセルには悔いがあります」。回転軸が傾く課題を克服できなかった。

 今季全8戦で1度もトップを譲らなかったフリーで2位。6戦無敗だった国際大会で初めて土がついた。“逆転の紀平”をもってしても、グランプリ(GP)ファイナルと四大陸選手権を合わせた女子初の3冠はならず。最後までスケート靴が足になじまず、補強のテープを5000円分買うほど。勝負の前から出遅れ、浜田美栄コーチ(59)は「(課題は)計画性」と指摘した。

 ネット通信制のN高1年生は寸暇を惜しみ、移動の車内でも課題をこなしてきた。原則、年4日課されるスクーリングで、大阪・心斎橋校にあと1日通えば進級できる。人生をささげて臨んだシニア1季目の個人戦は、これが最後。「目標は、もっともっと高いところにある。波のないシーズンを続けて、(3年後の北京冬季)五輪までいきたい」。銀盤に確かな足跡を刻んだ大器の成長曲線は、未来へと伸び続ける。 (鈴木智紘)

★紀平の今後

 6カ国で争い、シーズンを締めくくる団体戦の世界国別対抗戦(4月11日開幕、福岡)に出場する可能性がある。今季と同様なら、来季は秋に世界各地で行われるチャレンジャーシリーズが初戦となる。

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