貴景勝、また豪栄道の壁「試練じゃない…幸せなこと」/春場所 - SANSPO.COM(サンスポ)

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貴景勝、また豪栄道の壁「試練じゃない…幸せなこと」/春場所

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豪栄道(左)にはたき込みで敗れた貴景勝。大関とりへ、踏ん張りどころだ  大相撲春場所12日目(21日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7242)大関とりに挑む関脇貴景勝(22)は大関豪栄道(32)にはたき込まれ、2連敗で4敗目を喫した。横綱白鵬(34)は大関栃ノ心(31)を寄り切り、初日から12連勝として単独トップをキープ。平幕逸ノ城(25)は朝乃山(25)を下し、1敗を死守した。全勝の白鵬を1敗で逸ノ城、2敗で大関の高安(29)と豪栄道、平幕の琴奨菊(35)と碧山(32)が追う。

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 館内の大歓声が、あっという間に悲鳴に変わった。貴景勝は豪栄道に3秒弱ではたき込まれ、4敗目。11日目の横綱白鵬戦に続く連敗で、大関とりへ正念場に立たされた。

 埼玉栄高の10学年先輩の大関に、またもねじ伏せられた。先場所の千秋楽では立ち合いで当たり負けし、土俵の下まで吹っ飛ばされた。この完敗が大関昇進を見送られた一因ともされている。雪辱を期し、この日も立ち合いから低く踏み込んだ。だが押し込めず、逆に右を差されて押し上げられると、はたき込みで土俵にばったり手をついた。

 またしても完敗だ。それでも貴景勝は「明日、頑張ります」と前を向いた。

 初優勝した昨年11月の九州場所は小結で13勝し、新関脇で臨んだ1月の初場所は11勝。大関昇進の目安とされる「三役で直近3場所を33勝」には9勝で到達するが、貴景勝の場合は2桁勝利がノルマとされている。13日目の高安戦を含め2大関との対戦が残る3日間で、少なくとも2勝しなければならない。

 この日の一番を土俵下で見守った高田川審判部副部長(元関脇安芸乃島)は「横綱、大関には貴景勝の相撲が研究されてきている感じがする」と指摘した。

 それでも貴景勝は、現状について「試練ですか」という報道陣の質問に「試練じゃない。試練と思うから試練になる」と否定。「幸せなことです」と言い切った。

 兵庫県出身で、“準ご当所”と位置づける大阪で大関とりに挑むことを「ありがたい経験」と話してきた。だから、どんな現状もありのまま受け入れる。会場を引き揚げる際は「ここからが勝負」とつぶやき、自らを奮い立たせた。 (月僧正弥)

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