御嶽海、白鵬に土つけた!再出場いきなり68年ぶりの大仕事/初場所 - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

御嶽海、白鵬に土つけた!再出場いきなり68年ぶりの大仕事/初場所

更新

白鵬(左)を押し出す御嶽海。左脚のテーピングは痛々しいが、再出場ながら3横綱総なめとなった  大相撲初場所11日目(23日、両国国技館、観衆=1万936)左脚の負傷で途中休場していた西小結御嶽海(26)が再出場し、一人横綱の白鵬(33)を押し出した。御嶽海は引退した稀勢の里を含む3横綱総なめで6勝目を挙げた。白鵬の単独トップはかわらないが、関脇玉鷲(34)が2敗を守り、1差に縮まった。1敗の白鵬を玉鷲が追い、3敗は休場した平幕千代の国を除くと、関脇貴景勝(22)、平幕遠藤(28)、魁聖(32)となった。

<< 下に続く >>

 極限の集中から解放された御嶽海が、花道を引き揚げてくる。付け人の右肩に左腕を乗せ、テーピングを施した左脚を引きずっていた。思い出したように、痛みが襲う。途中休場から再出場の土俵へ。結びの一番。館内におびただしい座布団を舞わせた。

 「勝つとしたら、あれしかなかった。足を出した。立ち合いで決まるから…」

 脇を締めて、頭から当たった。立ち合いから圧力が伝わって、左前まわしを取りにきた横綱をはじき返す。前へ。前へ。3秒5。電車道で押し出した。

 引退した稀勢の里、鶴竜を含め、これで3横綱を撃破。関脇以下で1場所3横綱を総なめにするのは、昭和59年春場所の関脇大乃国(隆の里、千代の富士、北の湖)以来。6勝目を挙げ、勝ち越しにも望みをつなぐ。

 初日から5連勝と好調な滑り出し。だが、6日目の小結妙義龍戦で左大腿四頭筋腱部分を損傷。「2週間の加療を要する見込み」と診断されて途中休場した。

 休場明け最初の相手が横綱と組まれ、大関以下の力士が白星を挙げたのは、昭和26年秋場所の備州山(びしゅうやま)以来68年ぶりで戦後2人目の快挙。「(横綱戦は)予想していた。なかなかできる経験じゃない」。

 休んでいた4日間。本場所から離れ、一度緊張を切ったという。「自分の相撲を見つめ直すいいきっかけになった。悔しかったが、自分の試練。初日のつもりでやった」。

 昭和20年。東京大空襲のなか行われた夏場所で、平幕備州山が全勝優勝する。一般に非公開で行われた7日間興行。両国国技館の屋根は焼夷(しょうい)弾で穴だらけだったが、「国技」の火を絶やさないという力士の一念。焼土の中に闘った備州山は「不屈の斗魂」と称賛された。休場者が相次ぐ、平成最後の両国国技館での本場所にも、気骨の士が現れた。 (奥村展也)

11日目結果へ12日目取組へ

PR