千代の国も琴勇輝も宇良も…けが人続出で取組編成「危機的事態」/初場所 - SANSPO.COM(サンスポ)

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千代の国も琴勇輝も宇良も…けが人続出で取組編成「危機的事態」/初場所

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土俵上で左膝を抱え、顔をしかめる千代の国。1分以上も動けなかった (撮影・萩原悠久人)  大相撲初場所10日目(22日、両国国技館、観衆=1万936)元横綱稀勢の里の引退から始まった上位に相次いだ途中休場に加え、この日も東前頭15枚目千代の国(28)、西前頭13枚目琴勇輝(27)らが相次いで負傷。取組編成が厳しい状況になっている。2場所ぶり42度目の優勝を狙う一人横綱の白鵬(33)は平幕隠岐の海(33)を寄り切り、10戦全勝で単独首位を堅持。ただ一人1敗だった千代の国が敗れたため、白鵬は後続と2差の独走態勢に入った。

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 満ちていた月が欠けるように、細っていく。十両以上で初日から休場した力士はいなかった新春の土俵が、ここにきて一気に騒がしくなった。

 この日、元関脇で東十両12枚目豪風が現役引退を表明した。幕下の一番では元幕内の業師、宇良(木瀬部屋)が元横綱朝青龍のおいの豊昇龍(立浪部屋)に掛け投げで敗れた際、右膝を痛めた。平成29年秋場所から6場所連続休場の原因となった部位を再び痛め「詳しく診てもらう」と、東京都内の病院へ直行した。

 幕内に入ってからもアクシデントは止まらない。東前頭15枚目の千代の国は勢に押し倒され、左膝を負傷。土俵上で膝を抱えたまま1分以上も動けなくなった。9日目まで1敗を守り優勝争いに絡んでいたのに…。

 続く一番では西前頭13枚目琴勇輝が、宝富士に送り出されて土俵下へ落下。右膝を痛めた様子でうめき声を上げながら立ち上がれない。東西の花道奥に1台ずつある、力士用の大型車いすはフル回転。病院を手配する若者頭(わかいものがしら)が忙しい。

 4日目の16日に横綱稀勢の里が現役を引退。大関栃ノ心が5日目、横綱鶴竜が6日目、小結御嶽海も7日目から途中休場。3日目には十両力士にも休場者が出た。

 連日の取組を編成する審判部では初日21番あった幕内の取組を、この日は19番にして対応。十両力士を幕内で取らせ番数をそろえる。御嶽海が11日目から再出場するが、負傷した2力士が休む可能性もある。

 藤島審判部副部長(元大関武双山)は「幕内は現状で1、2番少ない。十両から上げてつくるしかない。取組のバリエーションは減っている」と指摘。取組編成上、「危機的事態」と表現した。稀勢の里ロスから始まった負の連鎖。白星の重みが問われてくる。 (奥村展也)

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