洛南、全5戦ストレートV!決勝両軍最多25得点の大塚がMVP/春高バレー - SANSPO.COM(サンスポ)

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洛南、全5戦ストレートV!決勝両軍最多25得点の大塚がMVP/春高バレー

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第3セット、得点が決まり、歓喜する大塚(中央)。昨年涙をのんだ決勝の舞台で輝いた(撮影・福島範和)  バレーボール・全日本高校選手権第5日(13日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)男女の決勝が行われ、男子は前回準優勝の洛南(京都)が清風(大阪第1)を3-0で下し、14大会ぶり2度目の優勝を果たした。2009年までの総体の記録を引き継ぐため春高は初制覇。エースの大塚達宣(たつのり、3年)が両軍最多の25得点を挙げ、最優秀選手賞に選出された。決勝で鎮西(熊本)に敗れた昨年のリベンジを果たし、1セットも失わない完全優勝で有終の美を飾った。

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 歓喜で瞳をぬらした。春高制覇が決まると、顔を紅潮させた大塚が膝からコートに崩れ落ちる。大阪が生んだ高校随一のアタッカーは、喜びよりも哀愁に浸っていた。

 「もう終わりなんか。勝ってうれしいけど、このメンバーでの試合は最後なんやな…」

 的を絞らせない。時間差やクイック攻撃と洛南アタッカーが牙をむいた。第3セット。流れが清風に傾きかけると、トスを求めたエースがバックアタックを見舞った。「その1点を決めるために1年間やってきた」。両軍最多の25得点。多彩な攻撃で、同じ関西勢の好敵手を翻弄した。全5戦で1セットも落とさずに完全優勝を飾った。

 昨年は鎮西との決勝でストレート負け。相手の大黒柱だった鍬田憲伸(現中大)に32得点を許し、エース対決で打ち負けた。「苦しい状況で鍬田さんにトスを上げれば大丈夫という感じだった。ああいう存在にならないといけないと思った」と大塚。以来、スパイクの精度を追求。高校時代にバレー部に所属した父・正宣さん(55)と試合の映像を見て助言をもらった。

 京大の合格者数で国内指折りの実績を誇る洛南で、スポーツクラスでなく一般クラスに籍を置く。「何でも1度言えば覚える」と細田哲也監督(50)。暗記を好んで社会を得意科目とする193センチの頭脳派は、ブロックなしの練習でもネット越しに伸びる手をイメージして右腕を振った。

 母・淳子さん(47)は「周囲には謙虚すぎる子といわれてきた」というが、その面影は今やもうない。1年前のセンターコートで味わった屈辱が変わるきっかけになった。「このチームを絶対に勝たせるんだと強い気持ちでやってきた」。ユース世代で日の丸を背負ってきた若武者は将来の日本代表入りを見据える。平成最後の春高で生まれたエースがバレー界の希望の光となる。(鈴木智紘)

★表彰選手

 【最優秀選手賞】 ▼男子 大塚達宣(洛南)▼女子 宮部愛芽世(金蘭会) 【優秀選手賞】 ▼男子 大塚達宣、山本龍(以上洛南)西川馨太郎、瀧川侑真(以上清風)安井恒介(市尼崎)水町泰杜(鎮西)▼女子 宮部愛芽世、西川有喜(以上金蘭会)平山詩嫣、合屋咲希(以上東九州龍谷)住田帆志乃(八王子実践)石川真佑(下北沢成徳)【ベストリベロ賞】▼男子 古藤宏規(清風)▼女子 水杉玲奈(金蘭会)

大塚 達宣 (おおつか・たつのり)

 2000(平成12)年11月5日生まれ、18歳。大阪・枚方市出身。京都・洛南高3年。小3から競技を始める。枚方市立中宮中時代はVリーグ・パナソニックのジュニアチームに所属。19歳以下(U19)で争われた17年の世界ユース選手権日本代表で3位入賞。4月から早大に進む。最高到達点は338センチ。ウイングスパイカー。193センチ、80キロ。

洛南

 1962(昭和37)年発足。普通科からなる私立共学校。生徒数は1341人。バレー部は62年創部。部員数は24人。全日本高校選手権(春高)は5年連続23度目の出場で、前回大会は準優勝。主なOBはバレーボール男子日本代表の福沢達哉、陸上男子短距離の桐生祥秀、俳優の佐々木蔵之介ら。所在地は京都市南区壬生通八条下ル東寺町559番地。川田信一校長。

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