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男女みちのく勢“最後の砦”雄物川も散る…市尼崎にストレート負け/東北スポーツ

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市尼崎戦の第1セットでスパイクを放つ雄物川の主将・栗田=7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(撮影・福島範和)  第71回全日本バレーボール高校選手権大会第3日(7日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)ジャパネット杯「春の高校バレー」第71回全日本バレーボール高等学校選手権は男女3回戦と準々決勝が行われた。3回戦で西原(沖縄)にストレート勝ちし、東北勢で唯一準々決勝へ進んだ雄物川(秋田)は、昨夏の高校総体覇者の市尼崎(兵庫)にストレート負け。5年ぶりの準決勝進出はならなかった。“Wエース”の1人で主将の栗田陸(3年)は、この日の2試合で34得点と奮闘も、目標の4強に届かず悔し涙を流した。

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 目標だった4強入りは、市尼崎の高い壁に阻まれた。試合後、大黒柱の栗田は涙で腫れた目に悔しさをにじませた。

 「相手の高さやサーブにやられ、思うようにいかなかった。目標の4強に届かず満足はしていないが、全員で戦えたのはよかった」

 3回戦は西原に完勝。勢いに乗って臨んだ準々決勝だったが、相手の高さを生かした強打や、隙を突く軟打に失点を重ねた。第1セットを失い、第2セットは一時3点リードしながら、終盤の連続失点で逆転を許して押し切られた。

 栗田は大会前に右膝を痛めた影響で、両脚をテーピングで固め、痛み止めを飲んでプレーした。西原戦で23得点、市尼崎戦でも11得点と奮闘。「一度ミスすると崩れてしまうチームなので、声を掛け続けた」。気迫のプレーでチームを引っ張り続けた。

 新チーム結成後、昨年2月の東北新人選手権ではまさかのグループリーグ戦敗退。「負けからのスタート。毎日忘れないように頑張ってきた」。主将として重圧を感じながらも、ボールをつなぐ意識を共有し、チームをまとめ上げた。

 高校総体、国体と出場し、春高では前日の日本航空(山梨)との2回戦で、元全日本主将の宇佐美大輔監督(39)に初勝利をプレゼント。栗田は「監督には諦めないことを教えてもらった。つらいことは多かったが、楽しい3年間だった」。選手全員が宇佐美監督夫人の作った「執念」と刺繍(ししゅう)された紫色のはちまきを着けてプレー。主将は「全員で最後までボールを追いかけられた」と笑った。

 栗田は今後、東北福祉大へ進み競技を続ける予定。「もう一度、大きな大会で活躍できる選手になりたい」。雄物川での3年間を財産に、次の舞台で輝く。 (井上幸治)

栗田 陸(くりた・りく)

 2000(平成12)年12月3日生まれ、18歳。秋田・雄物川町(現横手市)出身。横手明峰中1年時にバレーボールを始める。雄物川高では1年からベンチ入り。184センチ、86キロ。スパイク最高到達点は320センチ。家族は両親、姉。

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