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稀勢が異例の稽古!「土俵祭り」後、部屋とんぼ返り

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淡い紫色の羽織をまとった稀勢の里(右)は土俵祭りを厳しい表情で見つめた。左は阿武松親方 (撮影・佐藤雄彦)  大相撲の秋場所は9日、東京・墨田区の両国国技館で初日を迎える。8日は国技館で土俵祭りが行われ、三役以上の力士らが出席し、15日間の安全を祈願した。左大胸筋痛などによる8場所連続休場明けで進退を懸ける横綱稀勢の里(32)は、部屋に戻るなり本場所で使用するまわしを締めて汗を流す異例の調整。横綱昇進後、1勝4敗と苦手の初日を乗り切る。

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 国技館で行われた土俵祭り。4場所ぶりに参加した稀勢の里が引き揚げる際には、一般公開で集まったファンから「頑張って」と声援が飛んだ。左大胸筋などを痛めて8場所連続休場。進退を懸けた秋場所が始まる。

 「いよいよ始まるという感じ。いい状態で、いい稽古ができたので、気負いはない」

 はやる気持ちを抑えられなかったのか、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋へ戻ると稽古場へ直行。本場所で使用する紺色のまわしを締め、四股などの基本運動で約30分間に渡って汗を流した。異例といえる稽古で場所前最後の調整を終了。初日を控え、心身の準備は整った。

 「一日一番、集中してやるだけ」と自分に言い聞かせるように繰り返した稀勢の里。自身の言葉通り、まず9日の初日が正念場となる。横綱に昇進した平成29年春場所以降、初日は1勝4敗。左上腕部周辺などを負傷した同年夏場所以降は4連敗中だ。

 初日に対戦する平幕勢とは過去15勝1敗と圧倒しているが、最後に対戦した昨年の名古屋場所5日目には小手投げで初黒星を喫し、翌日から途中休場した。相手は今夏に女子プロゴルファーの比嘉真美子(24)との婚約を発表。3場所連続勝ち越し中と充実しているだけに侮れない。2日目の貴景勝には1勝2敗。2連敗中と、こちらも難敵だ。

 横綱の8場所連続休場は横綱貴乃花(現親方)の7場所を抜き、年6場所制となった昭和33年以降の単独最長。負傷部位の回復具合、相撲勘の衰えなどの不安材料を覆せるか。「やるべきことをやってきた。それをやるだけ」。毎日が瀬戸際の闘い。19年ぶりに登場した日本出身横綱の底力が、今こそ問われる。

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