【佐藤春佳のスポーツブレーク】「人の噂も七十五日」…激動続きのスポーツ界 東京五輪の開幕もあっという間に迎えるのか - SANSPO.COM(サンスポ)

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【佐藤春佳のスポーツブレーク】「人の噂も七十五日」…激動続きのスポーツ界 東京五輪の開幕もあっという間に迎えるのか

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 27日夜、激しい雨が東京の一部地域を襲った。とどろく雷鳴とゲリラ豪雨。2020年東京五輪のマラソンコースにあたるわが家の眼下の幹線道路は、雨水が濁流となり猛り狂っていた。雨をやり過ごし、30分後に買い物のため家を出て驚いた。川のようだった道路は既に半分以上乾き、名残もない。五輪に合わせて昨年から大工事していた「環境舗装」とやらの排水性は見事なもの。この世の終わりかのような豪雨は幻だったのかと、不思議な感覚を覚えた。

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 「人の噂も七十五日」ということわざがある。あれこれ人が噂しても、少しの間堪え忍べば、やがては忘れ去られてしまうもの。「七十五日」は春夏秋冬に土用を加えた五季という考え方から、1年を5分割した「一つの季節」を表すのが定説だそうだ。

 第100回を迎えた夏の甲子園大会は金足農の躍進と大阪桐蔭の圧倒的強さを印象づけ、熱狂のうちに幕を下ろした。猛暑も出口が見えてきた。さかのぼること「七十五日」前のスポーツ界は…。サッカーW杯ロシア大会の開幕が6月14日。日本代表は同28日深夜に2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。

 兵どもが夢の跡…。あの大フィーバーはひと昔前に感じるが、恐ろしいのは、平昌五輪での日本のメダルラッシュも同じ2018年の熱狂だったこと。巷にあふれた「そだね~」は、すでに死語の感さえある。

 月日は百代の過客にして…と看過できない問題も多かった。昨年から続く大相撲のゴタゴタに、今年3月に発覚したレスリングのパワハラ問題、日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題や日本ボクシング連盟のいざこざ。いずれも閉鎖的な世界特有のきな臭さをはらみ、何がどうあるべきかという議論より、登場人物の強烈なキャラクターとトンデモ事案を面白がっては、いつの間にか次のトピックスに押し流された。

 話題の“賞味期限”の短さに面食らう。スポーツ界もゲリラ豪雨のような熱狂やバッシングを繰り返し、あっという間に東京五輪の開幕を迎えてしまうのか。雨がゆっくり地中にしみこむような柔らかな感受性を忘れずにいたいと、過ぎゆく夏に思った。

佐藤 春佳(さとう・はるか)

 サッカー、アマチュアスポーツ担当として2004年アテネ五輪、10年バンクーバー冬季五輪を取材。プロ野球は05-07年に巨人を担当し、13-15年はヤクルト担当キャップ。趣味は宝塚観劇。今年は野球遊軍。

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