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羽生、仙台愛たっぷりで賞!国民栄誉賞表彰式に「仙台平」のはかま姿/フィギュア

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羽生は氷上での華やかな衣装とは一転、故郷仙台ゆかりのはかま姿で登場した(撮影・春名中)  今年2月の平昌五輪フィギュアスケート男子で、66年ぶりの五輪2連覇を成し遂げた羽生結弦(23)=ANA=は2日、首相官邸で行われた国民栄誉賞表彰式に出席した。人間国宝の甲田綏郎(よしお)さん(89)から贈られた故郷仙台の伝統織物の紋付きはかま姿で臨み、安倍晋三首相(63)から表彰状と盾が贈られた。受賞者の希望も込められる恒例の記念品は辞退した。

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 金屏風(びょうぶ)の前で、安倍首相から表彰状と盾を受け取った。個人としては最年少、スケート界で初めて国民栄誉賞を受賞した23歳の羽生は、言葉を選びながら万感の思いを口にした。

 「自分だけで取れるものではない。(歴史を)切り開いてくださった方々がたくさんいて、代表として頂いた。これからも国民栄誉賞の名に恥じないスケートをしていくことが大事」

 仙台市出身の羽生は人間国宝の甲田綏郎さんから贈られた故郷伝統の織物「仙台平」のはかま姿で晴れ舞台に登場した。

 安倍首相 「どんな格好をしても似合いますね」

 羽生 「自分らしさもあってもいいかなと。スケーターとして羽生結弦としてここにいられたらと思いました」

 記念撮影など約5分間の最後には、握手を交わして、祝福を受けた。

 羽生は受賞者の希望も込められる恒例の記念品については辞退した。「皆さまとともに取れた賞。僕個人の気持ちはあまり出したくない」と理由を説明した。4歳でスケートを始め、2011年に仙台市のリンクでの練習中に東日本大震災に遭い、避難所生活を経験した。「賞をもらったことで(被災者が)少しでも希望を抱けるきっかけや皆さまの心が一つになる存在になりたい」と語った。

 痛めた右足首の状態も良くなっている。グランプリ(GP)・シリーズは11月に第3戦のフィンランド大会、第5戦のロシア杯に出場し、12月の全日本選手権に備える予定。4年後の北京五輪については「特に考えていません」と慎重だったが、世界初の4回転半ジャンプの成功に意欲を燃やす。「(4回転半ジャンプ成功など)達成したいことはいろいろまだある」と新シーズンへ気持ちを新たにした。

安倍晋三首相「国民の期待が高い。さらに頑張っていただきたい」

★人間国宝の甲田綏郎さんから贈られる

 はかまは江戸時代から続く絹織物「精好仙台平」の技術保持者として人間国宝に認定された仙台市の甲田綏郎さん(89)から贈られた。羽生家の家紋が入っており、羽生は「伊達藩の藩主の方々が使っていたこともあって非常に素晴らしいもの。本当に快適に身に着けさせてもらっている」と話した。

 テレビで流れた昼のニュースで授与式の様子を見た甲田さんは「羽生選手は仙台を代表し、震災復興にも尽力しているため、式には立派な装いで臨んでほしかった」と喜んだ。

 「仙台平」は100万円以上する高価なものもある。

国民栄誉賞

 1977年に野球で本塁打の世界記録を打ち立てた王貞治選手(当時)の功績をたたえるため、政府が創設した。首相が授与式で表彰状や記念品を贈る。当初は広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績を残した個人が対象だったが、2011年にサッカー女子W杯で初優勝した日本代表「なでしこジャパン」に贈る際、団体でも受賞できるように表彰規定を変更した。直近では将棋の羽生善治氏と囲碁の井山裕太氏に授与された。

羽生 結弦(はにゅう・ゆづる)

 1994(平成6)年12月7日生まれ、23歳。仙台市出身。宮城・東北高から早大。ANA所属。2012年全日本選手権で初優勝。世界選手権は14、17年に優勝。GPファイナルは13~16年に男女を通じて史上初の4連覇を達成。14年ソチ五輪で日本男子初の五輪金メダルを獲得し、今年2月の平昌五輪で66年ぶりとなる2連覇を果たした。1メートル72、57キロ。

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