アトレティコが開幕戦1-0勝利!J・フェリックスは驚異の3人抜きドリブルでPK奪取 - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

アトレティコが開幕戦1-0勝利!J・フェリックスは驚異の3人抜きドリブルでPK奪取

更新

アトレティコが開幕戦1-0勝利!J・フェリックスは驚異の3人抜きドリブルでPK奪取  18日のリーガ・エスパニョーラ開幕節、Aマドリードは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのヘタフェ戦を1-0で制した。

<< 下に続く >>

 リュカ、ロドリ、グリーズマンが契約解除金の支払いで退団したことで誇りに傷をつけられ、ゴディン、フアンフラン、フィリペのベテラン3選手たちの退団で心も傷んだアトレティコ。シメオネ政権下の一つのサイクルを終えた感があるが、彼がいれば次の地平線を見据えられる。チョロは「チームの成長にクラブの成長に追いついた」と話していたが、クラブはジョアン・フェリックスを1億2700万ユーロで獲得したのをはじめ、退団した6選手の代わりに見込みがありそうな8選手をチームに引き入れて新たな希望を呼び起こしている。

 もちろん、クラブ史上最高のCBゴディン、史上最高の右SBフアンフラン、史上最高の左SBフィリペ、史上最高のCBか左SBなるはずだったリュカ、史上最高のボランチになるはずだったロドリ、世界最高の選手候補ともされたグリーズマンの穴が、本当に埋まるのかは分からない(特にベテラン3人は選手としての能力以外でも大切な存在だった)。しかし、新たな希望は生まれているのだ。ことJ・フェリックスに至っては、この試合のウォームアップから切り上げるだけで喝采を送られるほどだった。

 ほぼ満員となったメトロポリターノで、試合はイムノがアカペラで大合唱されてからキックオフを迎えた。ジエゴ・コスタを負傷(いずれにしても出場停止だが)で欠くシメオネは、GKオブラク、DFトリッピアー、サビッチ、ヒメネス、ロディ、MFトーマス、コケ、サウール、レマル、FWジョアン・フェリックス、モラタをスタメンとして起用し、レマルをトップ下に置く中盤ダイヤモンドの4ー4ー2を採用。レマル、またはJ・フェリックスがライン間でボールを受けさせて、そこからゴールを狙おうと試みた。

 幾度か巧みな攻撃の展開を見せながらも、ヘタフェの慣れもあって次第に勢いを落としていったアトレティコだったが、23分に先制に成功する。ゴール前のコケがその巧みな技術を駆使してボールをキープし、右サイドにスルーパス。これを受けたトリッピアーが正確なクロスを送り、モラタがジェネに先んじた動き出しでヘディンシュートを突き刺した。

 リードを得たアトレティコは38分、ホルヘ・モリーナが後方からトーマスのアキレス腱を踏みつけたことがVARで確認され、新競技規則によって一発退場となり数的優位に立つ。しかしロディが41分にアランバリ、42分にダミアン・スアレスに対するファウルで立て続けにイエローカードをもらって退場となり、結局10人対10人で試合を折り返した。

 後半、ロディに代わってサウールが左サイドバックを務めるアトレティコは、前半同様ポゼッション率を高めてヘタフェ陣地に攻め込む。そして55分、徹底したマークであまり存在感を示せていなかったJ・フェリックスが、自分が選ばれし存在、黄金の子であることを誇示した。ハーフウェーライン手前でボールを受けたポルトガル代表FWは、ぬるぬるとしていて、それでいて馬力のあるドリブルで3選手をかわしペナルティーエリア内右に侵入。まるで手が付けられないプレーで、一度はかわされたブルーノに倒されてPKを奪取した。メトロポリターノの観客はこのプレーにゴールが決まったときのような大絶叫……ただし、キッカーのモラタのシュートはGKソリアに止められ、本当のそれは生じることがなかった。

 シメオネ監督は63分、トーマスとの交代でマリオ・エルモーソを投入。エルモーソを左サイドバックとして、サウールを中盤に戻した。その2分後には、スタジアム内の(ヘタフェサポーター以外の)誰もがボールを持つことを待ち望んでいたJ・フェリックスが、アランバリとの空中戦の際に負傷……。代わりにマルコス・ジョレンテがピッチに立ち、さらに73分にはレマルとの交代でビトロも投入されている。

 試合終盤は10人対10人でスペースがある通り、行ったり来たりの打ち合いの展開。アトレティコは86分、アンヘルにクロスバー直撃のシュートを打たれて肝を冷やし、また89分にはモラタの折り返しからビトロがシュートを狙うもソリアのセーブに遭った。最後の最後まで先が読めない展開だったが、やはりここはメトロポリターノ、「信じることを決してやめるな」を標語とするアトレティコの本拠地である。7万人近い観客の強烈な後押しを受けるホームチームは、今季キャプテンとなったコケの魂がこもった全速力カバーリングもあって、シメオネ率いる集団らしいウノセロ勝利を完遂。リーガ優勝候補の一角として、新たな希望を引き受けるチームとして、しっかりと一歩を踏んだ。(取材・文/江間慎一郎)(Goal.com)

PR