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【サッカーコラム】キリンと歩んだ日本代表の40年 1978年からサポート

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練習に臨む日本代表・森保一監督=パナソニックスタジアム吹田(撮影・甘利慈)  【No Ball,No Life】サッカー日本代表が11日、パナソニックスタジアム吹田でコスタリカ代表と対戦する。大会の正式名称はキリンチャレンジカップ2018で、キリンビールが冠スポンサーとなっているサッカーファンにはお馴染みの大会だ。同社が日本サッカー協会のサポートをはじめたのは1978年からで、今年で40周年となる。

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 この40年間でキリンのサポートによる強化試合が行われなかったのはわずか2年間(89年、99年)しかない。年度によって開催された試合数は異なるが、2004年は日本代表、日本女子代表、五輪代表の強化試合がキリンカップ、キリンチャレンジカップの名称で合計11試合が行われた。

 40周年を迎えたということで個人的にその歴史を振り返ってみた。学生時代にいくつか観戦していたし、社会人になってからは取材という形で数々の試合に足を運んできた。日本代表に興味があるサッカーファンであれば、必ず通る道。それが、キリンに冠になっている大会といえる。

 そこで、せっかくなので過去に目撃してきたキリンカップやキリンチャレンジカップなどに思いを馳せてみた。筆者以外にはまったく面白くない内容かもしれないが、コスタリカ戦へ向け、気分を高めるつもりで楽しんでほしい。

 過去の試合を振り返るにあたり、手持ちのチケットコレクションを見直したところ、83年のジャパンカップキリンワールドサッカーのボタフォゴ-ヤマハ(大宮)の半券が出てきた。85年の日本代表-ウルグアイ代表(国立競技場)の半券もあったが、正直この2試合は覚えていない。

 記憶に残っているもっとも古い試合は、86年の日本代表-ブレーメン(国立競技場)だ。奥寺康彦の凱旋試合で、大雨の中、スタンドでずぶ濡れになったので強く印象に残っている。また当時はテレビ東京で放送していたダイヤモンドサッカーを通じてブレーメンに詳しくなっていて、「メールマン!」「ノイバート!」などと心の中で叫びながら見ていた。

 バティストゥータ、カニーヒアが来日した92年の日本代表-アルゼンチン代表(国立競技場)も印象に残っている。バティストゥータに1点を許して敗れたのだが、当時はまだ日本代表に詳しくなく、選手の情報を知り尽くしていなかった。そのため、スタンドに向けられた両チームメンバーの板書き(当時はメインスタンド、バックスタンドに向けてメンバーの名前が掲げられていた)にある「森保一」という名前が読めなかった。後に知った情報として、現日本代表監督の代表初キャップとなったのがこの一戦で、筆者が同氏の存在を認識した試合でもあった。

 94年の日本代表-フランス代表(国立競技場)からは記者として取材している。このときのフランスはアメリカW杯の出場権を逃しておりカントナ、パパン、デサイー、ジョルカエフなどベストメンバーが揃っていた。“ドーハの悲劇”によって同じくW杯出場を逃した日本代表は、ファルカン監督のもと前園真聖、岩本輝雄、小倉隆史といった若手が招集されていた。結果は1-4で敗れたが、小倉隆史が素早い動きで奪った1点に満員のお客さんが沸いたのを覚えている。

 数年前に「日本代表のベストゲームをあげてください」という依頼がきたときには、96年の日本代表-メキシコ代表(博多の森)をピックアップした。前半の早い時間帯に2点を許したが、その後に3点を奪って逆転勝利を収めた一戦で、このときの日本代表は連動性があり、攻守の切り替えも早かった。片時も目を離せず、試合にのめり込むことができた。

 99年にはブラジル代表が来日し、国立競技場で日本代表と対戦。カフー、リバウド、ジュニーニョといったビッグネームの一つ一つのプレーに「オー!」という歓声があがるなか、トルシエ監督に率いられた日本代表も中田英寿、名波浩などを擁して対抗したが、得点することはできなかった。

 このようにキリン関連の強化試合では数々の強豪国が来日してきた。2000年代に入っても01年にイタリア代表、04年にはドイツ代表と対戦している。アルゼンチン、ウルグアイといったW杯で優勝経験がある国とも対戦してきた。過去に観戦したことがある試合の中で思い出に残る一戦を振り返ってみたら、キリンカップやキリンチャレンジだったということがあるかもしれないので、ぜひ試してみてほしい。

 ジャパンカップ78からはじまった40年の歴史のなかで、日本代表はそれだけ多くの試合を行ってきたということ。キリンが冠となった大会の数々は、間違いなく日本サッカーの発展に貢献してきた。日本代表の強化という面だけではなく、サッカーファンをスタジアムに呼ぶ魅力的なイベントとして、“普及”という面でも間違いなく大きな貢献をしてきたのではないだろうか。

 今年も9月、10月、11月で6試合(9月7日のチリ戦は中止)が予定されている。サッカーファンのなかに、また新たな記憶が刻まれることになる。(飯塚健司)

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