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“代えのきかない”天才…ユベントスにおけるピャニッチの重要性

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“代えのきかない”天才…ユベントスにおけるミラレム・ピャニッチの重要性  “代えのきかない”というステータスを誇ることのできる選手はごくわずかだ。ボスニア出身の天才は、まさにこの権威あるカテゴリーに属すると言えるだろう。豪華メンバーが名を連ねるチームにおいて、ミラレム・ピャニッチは最悪のブラックアウトのときでも発電機として機能し、さらにスマートフォンに備えられたGPSのように行く先を導いてくれる。つまり砂漠における水のような存在なのだ。

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 ピッチにおいてもベンチにおいても、マッシミリアーノ・アッレグリが“平凡”という概念を用いることはない。ユベントス指揮官はひらめきや予測不可能なプレーを好むが、まさにこれらの要素こそ、ビアンコネーロの5番の十八番と言える。ピャニッチは常に称賛に値するクオリティを披露し、二流の単調なプレーとは一線を画してきた。だが老貴婦人のユニフォームに袖を通したときから、さらなる境地へとたどり着くことに成功した。リーダーとしての証を手に入れるべく、道を進み始めたのである。

 リーダーとは、大きな困難のときにこそ力量が試されるものだ。例えば、カーディフ。2017年のチャンピオンズリーグ決勝において、ユベントスはまたしても敗北を喫した。ローマに所属していた頃、フランチェスコ・トッティから親しみを込めて“星の王子さま”と呼ばれたピャニッチは、GKケイロール・ナバスに対して厳しく対処し、Rマドリードの攻勢に苦しむ中、プレーのタイミングを賢く調整していた。

 評価できるパフォーマンスが見られたのは、ゲームの中の一部の場面に過ぎないが、それでもチームをミラレムに託せる、託すべきだと理解するのには十分であった。

 ユベントスにとって、その評価は今も変わらない。つい先日、チームのトッププレーヤーを確保するため、2023年まで契約の延長を行った。ピャニッチの年俸は 650万ユーロ(約8.4億円)となり、チーム内でFWクリスティアーノ・ロナウド、FWパウロ・ディバラに次ぎ3番目の高額選手となる。

 ところで元ローマMFは納得できるプレーを見せ続けている。彼の活躍ぶりについては、ラツィオGKトーマス・ストラコシャの意見を聞いてみるべきだろう。セリエA第2節ラツィオ戦(2-0でユベントスが勝利)において、欺くようなセーブ不可能な右足のシュートをゴール隅に突き刺している。ピャニッチはこのゴールでゲームの均衡を破っただけでなく、更新したばかりの新契約を祝うことになった。

 言うまでもないが、今夏を通してユーヴェの名手は、複数のヨーロッパの名門クラブの獲得リストに自身の名前が挙がるのを興味深く読んでいただろう。月曜日はバルセロナ、火曜日はマンチェスターC、水曜日はパリサンジェルマン、木曜日はチェルシー、金曜日はRマドリードなどと報じられた。

 そして週末にはたいてい、このようなルーティンをストップさせるかのごとく、選手をトリノの街に残留させようと話し合いが行われていた。実際、ベッペ(ジュゼッペ)・マロッタGMが、チームにとってかけがえのない駒を失うことを検討したことは一度としてない。これほどのクオリティを持つ選手を放出してしまえば、戦術的にも改革を迫られることになる。ましてやピャニッチと肩を並べられるような選手とお目にかかれることはないからだ。

 ユベントスのレジスタは「僕らには大きな目標がある。簡単ではないだろうが、素晴らしいトップチームだし、クラブ、サポーター、そしてチームの全員が団結している。目標に到達できるだろう」と最近になって説明している。つまり足元のボールを通してだけでなく、テレビカメラの前でも確たる決意を見せているのだ。

 王者としての自覚、そして自信が芽生えた。開幕戦キエボ戦(3-2でユベントスが勝利)でのボールタッチ数116回は他の誰よりも上回り、パス成功率も90.4%をマークした。同項目において、ラツィオ戦でも85.5%、パルマ戦(2-1でユベントスが勝利)でも100%と高水準を維持している。トップ選手の中でも絶対的存在であるピャニッチに相応しい数字と言える。(Goal.com)

 文=ロメオ・アグレスティ/Romeo Agresti

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