【サッカーコラム】将来の森保ジャパン入りが期待される若手をピックアップ - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

【サッカーコラム】将来の森保ジャパン入りが期待される若手をピックアップ

更新

日本代表・森保監督  【No Ball,No Life】森保一監督に率いられた日本代表が今週末(7日)のチリ戦(札幌ドーム)でお披露目となる。8月30日には23人の日本代表が発表され、その後に3人が変更となってすでに札幌で合宿を行っている。

<< 下に続く >>

「ロシアW杯に出場して海外でプレイしている選手の招集は見送りました。リオ五輪世代よりも年齢が下の選手たちは、クラブでの立ち位置や置かれた状況を踏まえて選考しました」

 これは選手発表の記者会見における森保一監督の言葉で、さらには先日までアジア大会を戦っていたU-21代表からは選出されていない。「この最初の招集がコアなチームだとは思っていません」(森保一監督)との言葉どおり、さまざまな状況があるなかまずは呼ぶことができた23人であり、最初にチャンスを与えられた選手たちがどんなパフォーマンスをみせるかが注目される。

 日本代表の強化は10月、11月にも2試合ずつ予定されていて、9月の2試合と合わせて6試合が行われる。そして、来年1月にUAEで開催されるアジアカップに挑むことになる。この過程でどういった選手が日本代表のユニホームに袖を通すことになるのか。いましかできない楽しみとして、Jリーグを取材するなか将来の日本代表入りが期待されると感じている選手を数名ピックアップしてみたい。過去に日本代表でプレイ経験がある選手やアジア大会に出場したU-21代表は含まれていないのでそこは理解してほしい。

 まずは鹿島の2人、鈴木優磨(22歳)と安西幸輝(23歳)だ。鈴木優磨はいい意味で我が強いFWで、ゴールに対する強い意欲がある。その意欲が前面に出てしまうことでパスを選択していれば…というシーンもあるが、FWが「自分が点を取ってチームを勝たせる」という気持ちでプレイするのは当然で、ゴールへの貪欲さは常に持ち続けてほしい。ただ、一方では「チームが勝つためには誰が点を取ってもいい」という考え方もあり、プレイ中にいかに最善の選択をしてゴールにつなげられるかがFWには求められる。「鹿島のレギュラーになることが日本代表につながる」というのはよく聞かれる言葉で、鈴木優磨がこのまま鹿島でレギュラーとして活躍を続けたなら、近い将来に日本代表に招集されるだろう。

 安西幸輝は今季から鹿島でプレイするが、良質な選手がそろうなかすぐにフィットし、早い段階で高い評価を得ていた。その後に負傷して戦線離脱していたが、現在は復帰しておもに左サイドバックを務めている。おもにと紹介したのは複数のポジションを高いレベルでこなす能力を持ち、サイドバック、サイドハーフともに左右でプレイできる。縦への推進力がすさまじくあり、運動量が最後まで落ちない。今季第17節柏戦では自陣からダイナミックでドリブル突破を仕掛け、そのまま自分でフィニッシュしてゴールを決めるというディープインパクトを残している。

 サイドでの運動量、縦への推進力という意味では、浦和の橋岡大樹(19歳)、札幌の菅大輝(19歳)も良いパフォーマンスを続けている。橋岡大樹はもともとDF、菅大輝はもともとFWだが、現在はチームのなかでウイングバックを務めており、2人ともケレン味がまったくない気持ちいい真っ向勝負を常に挑んでいる。ペース配分、相手との駆け引きという面ではまだまだ経験を積むことが必要かもしれないが、負けん気の強さがプレイから伝わってくるタイプで、もっと大きな舞台で活躍する日が来るのではないだろうか。

 FWでは元仙台の西村拓真(21歳)、鳥栖の田川亨介(19歳)の名前があげられる。西村拓真は昨季ルヴァン杯でニューヒーロー賞を受賞したものの、今季シーズン当初は交代出場が多くプレイ時間が短かった。それでもポジショニングの良さ、足もとの正確さ、さらには冷静なフィニッシュでゴールを重ねることでチームのなかで信頼感を得ていき、先発出場が増えていった。得点数も2桁に達し、8月31日にはCSKAモスクワへの完全移籍が発表された。まさに伸び盛りの選手だといえる。

 田川亨介はチームがフェルナンド・トーレス、金崎夢生という経験豊富なFWを補強したことで出場機会が減っているが、縦への速さと強さがある「個」の能力が高い左利きのストライカーで、迷いのない思い切ったシュートをみせる。昨季に4得点したことでマークが厳しくなり今季は18試合2得点と苦しんでいるが、変わらずに足を動かし、積極的にシュートを打っていく姿勢を貫いていれば状況が変わってくるはず。チームには豊田陽平もいて出場争いが激しいが、切磋琢磨(せっさたくま)するなか成長を遂げてほしい逸材である。

 湘南の秋野央樹(23歳)、柏の手塚康平(22歳)はともに左利きの守備的MFで展開力があり、前方へボールを運ぶ力がある。足もとの技術力もしっかりしていてプレスをかけられても慌てることがなく、素早く正確にビルドアップできる。秋野央樹は最終ライン、サイドでプレイすることも可能で指揮官にとってはいろいろな起用方法が考えられる。

 最後に少し年齢が上になるが、今夏に徳島から神戸に移籍した大崎玲央(27歳)にも触れておきたい。187センチと長身のCBで高さと強さがあり、なおかつ足もとの技術力も正確だ。最終ラインから逆サイドへのロングパス、前線へのフィードなどどれもミスがなく、キックの種類も豊富。それもそのはずで、中盤でもプレイできる能力を持ち、選手層が厚い神戸のなかで実際に守備的MFのポジションで出場した試合もある。

 今季のJリーグでもっとも新鮮な驚きを得たのがこの大崎玲央だった。2016年は横浜FCで31試合、2017年は徳島で42試合に出ている選手で、神戸に移籍してからもすでに8試合に出場している。アンドレス・イニエスタの話題にどうしても及ばないが、神戸にとっては大崎玲央の獲得も大きなプラスになっている。このまま安定したパフォーマンスを続けていけば、年齢に関係なく初代表という可能性を持つ選手だといえる。(飯塚健司/フリーランスライター)

ランキング

PR