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J2は最終節まで何も決まっていなかった!優勝、昇格、プレーオフ進出、残留、降格、全てがわからない

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J2は最終節まで何も決まっていなかった!優勝、昇格、プレーオフ進出、残留、降格、全てがわからない  J2は11月20日にいよいよ第42節を迎える。ただしこの大詰めを迎えて昇格、降格がまだ1チームも決まっていない。抜け出す、振り落とされるチームが一つもなく、最終節まで緊張感に満ちた状態が続いている。

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 自動昇格の決まる2位争いはコンサドーレ札幌、清水エスパルス、松本山雅FCに絞られた。まず3チームの状況を簡単に説明しよう。

札幌:勝ち点84、得失点差+32(1位)

清水:勝ち点81、得失点差+47(2位)

松本:勝ち点81、得失点差+29(3位)

 もっとも有利な位置につけているのが札幌だ。前節の千葉戦は70分までリードされる厳しい展開だったが、71分にエース都倉賢の得点で追いつくと、95分に内村圭宏が劇的な逆転ゴール。アウェイで貴重な勝ち点3を得ている。

 札幌は千葉戦の勝利で2位の清水と3位の松本に勝ち点3差をつけた。今節の対戦相手は最下位のツエーゲン金沢で、会場はホーム札幌ドーム。ジュリーニョと福森晃斗の出場停止はやや気がかりだが、引き分け以上で2位以内(自動昇格)が決まる有利な状況だ。

 2位の清水は前節で岡山を2-1で下し、第34節のセレッソ大阪戦から8連勝中。連勝開始前は首位と16まで開いていた勝ち点差を3まで縮めている。勝ち点は3位の松本と同じだが、得失点差は3チームの中でも最多。清水が勝ち、札幌が敗れた場合は、首位へ浮上することになる。最終節はアウェイで、奇しくも小林伸二監督が昨年まで4季に渡って指揮を執っていた古巣のヴォルティス徳島と戦う。

 3位の松本は前節、FC町田ゼルビアに敗れている。アウェイ町田市立陸上競技場には約4千人の松本サポーターが集まり、ホームに近い雰囲気を作り出した。しかし前半は一方的に押されて2失点。後半に追い上げたものの、1-2と敗れる苦い結果に終わった。最終節はホームに横浜FCを迎える。

 町田戦後は「ヒラリー・クリントンの気持ちがよく分かりました」と敗戦の弁を述べた反町康治監督だが、自動昇格と首位の可能性はまだ残っている。ただし札幌との得失点差『3』が小さいようで大きい。総得点で札幌が上回るため、仮に札幌が1点差で敗れた場合、松本が2点差で勝ってもまだ届かないからだ。

 ただこの3チームは少なくとも3位以上が確定している。つまりJ1昇格プレーオフ進出は確定しており、もし3位に終わった場合はそちらへ切り替えることも大切だ。

 プレーオフ圏内もまだ波乱の可能性がある。4位から7位までの状況はこうだ。

C大阪;勝ち点75、得失点差+15(4位)

京都:勝ち点66、得失点差+11(5位)

岡山:勝ち点64、得失点差+14(6位)

町田:勝ち点62、得失点差+8(7位)

 4位は既にC大阪で決まっている。京都の6位以上も確定している。焦点は岡山と町田の6位争いだ。

 岡山は第34節の岐阜戦(5○0)を最後に7戦勝ちなし。直近の2試合も水戸、清水に連敗しており、7位の町田に勝ち点差2まで詰められている。最終節はホームで群馬に迎えるが、楽観はできない。

 町田は春先のアグレッシブなサッカーを取り戻しつつあり、直近の10試合で6勝を挙げている。前節は松本を下しており、直近の勢いは岡山を大きく上回る。最終節の対戦相手は愛媛だ。

 町田は2017年シーズンのJ1ライセンスを得ておらず、昇格プレーオフへの出場権がない。しかしスタジアムやクラブハウスの整備に向けた市民の機運を高めるためにも、6位以内という結果を手にしたい。逆転は岡山が敗れ、町田が勝った場合に限られるが、6位争いも最終節の注目点だ。なお岡山が7位になった場合、プレーオフは3位から5位の3チームで行われる。

 残留争いは3チームに絞られた。20位以下の状況はこうなっている。

岐阜:勝ち点40、得失点差-26(20位)

北九州:勝ち点38、得失点差-18(21位)

金沢:勝ち点38、得失点差-24(22位)

 昨季は好成績(北九州7位、金沢12位)を残した両チームが残留の瀬戸際という現状に、このカテゴリーの厳しさを痛感させられる。

 J3は大分、栃木の2位以上が決まっている。両チームは来季のJ2ライセンスを保持しており、J3の優勝クラブの自動昇格と2位のJ2・J3入れ替え戦進出は確定している。つまりJ2残留が確定するのは20位以上の成績が必要だ。21位は入れ替え戦進出、22位だと自動降格が決まる。

 岐阜は今節の東京V戦で勝てば残留決定だが、引き分け以下だと北九州、金沢に逆転される可能性がある。得失点差で北九州、金沢に劣るため、引き分けで勝ち点『1』を積んでも、北九州か金沢が勝った場合は必ず逆転されてしまう。となれば最終節の岐阜は『点を取りに行く』『勝ち点3を狙う』試合運びをするに違いない。

 北九州、金沢はいずれも縁のある相手とアウェイで最終節を戦う。北九州が戦う山形は、柱谷幸一監督が01年まで3季に渡って指揮を執っていた古巣。金沢が戦う札幌は、森下仁之監督が01年から7季に渡って指導者や強化部長として在籍したクラブだ。

 両クラブともまず20位を目指して、勝ち点『3』を目指す積極的な試合運びを見せることになるだろう。ただ、終了間際になれば勝ち点『1』で21位以内を死守する試合運びもあり得る。

 J2の最終節は全試合が20日の14時キックオフ。昇格争いも、残留争いも、結末はまったく想像できない。一方で確信を持って言える予想もある--。それは濃密で劇的な2時間を、私たちが味わうということだ。(Goal.com)

 文=大島和人(球技ライター)

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