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【ラグビーコラム】全国高校選抜V3の桐蔭学園、悲願の花園単独制覇へ手応えあり

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賞状を持つ伊藤主将(前列中央)ら、V3を果たした桐蔭学園フィフティーンは笑顔  【ノーサイドの精神】全国高校選抜ラグビーで、桐蔭学園(神奈川)が史上2校目の3連覇を達成した。ベスト8に近畿勢が5校。西高東低の傾向がさらに顕著になる中で、関東勢の牙城を守った。

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 「今回の優勝は大きいですよ。激闘を制したという印象。過去2度の優勝に価値がないということは絶対にないが、今年が一番価値のある優勝かもしれない」

 藤原秀之監督(51)も、冬の花園単独日本一の悲願へ、大きな手応えを口にしていた。準々決勝では2010年度の花園決勝で引き分け両校優勝となった因縁の東福岡と、3年連続で決勝トーナメントで顔を合わせたが、九州新人大会王者を67-21で一蹴した。一日おいた準決勝では近畿新人大会を制した京都成章に、ラストワンプレーで21-20と逆転する劇的勝利を遂げた。「選手たちには自信になるんじゃないかな」とは、本音だろう。

 東福岡との両校優勝の後、桐蔭学園は選抜、花園とも5度、準決勝以上に進んでいる。今大会が始まる前、ふとそういうデータを目にした藤原監督は選手たちに「君らの先輩は、すごいことを成し遂げてきたんだぞ」と話し、プレッシャーをかけたというが、そんなこともものともせずに頂点まで駆け上がった。

 SO伊藤大祐主将(3年)は「決勝のテーマは攻めでも守りでも“仕掛けて前に出る”ことでした。後半はそれを達成できた」とうなずいた。前半、初優勝を狙った御所実得意のモール攻撃などFWの圧力を浴びて2トライを先行されながら、桐蔭学園もFWをしっかり相手に当ててペースを取り戻し、持ち前の大きな展開でも翻弄。“横綱相撲”とでもいえる戦い方で、スケールの大きさを見せつけた。

 平成最後の高校タイトルを手に入れた。過去2度、選抜を制しながら、花園ではあと一歩が届かない。藤原監督は「今年は個々の力を伸ばしていこうかと思う」。突出した選手はいないが、戦術理解度やプレーのアベレージが高く、運動量でも際立つ彼らが、さらにひと回り大きくなれば…。「令和最初のチャンピオンになりたいですね」。順調にチームづくりが進めば、そんな指揮官の願いも実現するだろう。もちろん「単独」で。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像  1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の58歳。

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