【ラグビーコラム】ネーションズ・チャンピオンシップ参加を拒む理由はないが… - SANSPO.COM(サンスポ)

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【ラグビーコラム】ネーションズ・チャンピオンシップ参加を拒む理由はないが…

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 【ノーサイドの精神】昨年から世界のラグビー関係者、ファンから注目されてきた国際大会「ネーションズ・チャンピオンシップ」が、ようやく構想から実行へと1歩前進した。

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 今月14日にアイルランド・ダブリンで行われた国際会議で、統括団体のワールドラグビー(WR)が各国協会に大会方式などのプランを提示。欧州6カ国対抗と南半球のラグビーチャンピオンシップを軸とした2つのグループ(カンファレンス)に、世界ランキングの上位12カ国が参加して、7-11月に各国が11試合とプレーオフを行うという。2022年の開始をめざす。

 現在同ランク11位の日本にとって、世界の上位11チームとの対戦が毎年補償されることは願ってもない好条件。当然ながら日本協会は、WRへ参加に前向きな姿勢を表明した。

 正式には発表されていないが、この大会に参加することで各国には億単位(円)の参加収入が舞い込んでくるという情報もある。強化と資金という2つの理由で、参加を拒む理由はない。世界トップ10級の強豪と日本代表が毎年対戦すれば、ファンにとっては垂涎(すいぜん)の試合が増えることになる。

 サモアら南太平洋諸国が、12カ国から除外された場合はW杯日本大会をボイコットするという物騒な報道もあった。だがフィジー(世界ランク9位)が参加国入りする方向のため、ボイコット騒動の真相に疑問が浮かぶ。

 深刻な問題は、むしろ選手の体調や、代表と所属チーム間での拘束、契約内容だろう。代表選手には、従来以上に過酷なスケジュールが課せられる恐れがある。見誤ってはいけないのは、巨額な資本と選手のコンディションの関係だ。肉体消耗が激しいラグビーだからこそ、金で対処できるものと金では買えないものを、明確に見定めることが重要になる。

吉田 宏(よしだ・ひろし)

「吉田 宏」イメージ画像 元号が平成に変わった年に入社して、1995年ラグビーW杯後から、サッカー、野球担当を挟みながら現担当。“軟式ラグビー(自称)”出身で、こちらも自称の江戸川キャップ2を誇る。99年W杯の報道陣による南北半球決戦・プレスマッチで、なぜか南半球の一員で世界制覇を果たして現役を引退してからは、書き手専門で楕円(だえん)球を追う毎日。

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