桐蔭学園、初単独Vならず…“TOIN対決”悔しい逆転負け/高校ラグビー
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第98回全国高校ラグビー決勝(7日、大阪桐蔭26-24桐蔭学園、花園I)初の単独優勝はならなかった。桐蔭学園のSH小西主将(3年)は、終了の笛に天を仰いだ。
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「自分たちがボールを持っている時間帯で攻め切れなかった」
後半28分、敵陣でCTB江川(3年)が抜け出し、フォローしたFB伊藤祐(2年)から手渡しパスを受けた小西が今大会初トライ。24-26として逆転Vの夢をつないだ。だが、最後の望みをかけた自陣からのBK攻撃で、江川が強烈なタックルを浴びてボールを奪われ、万事休した。
藤原秀之監督(50)は「点差より(力の)差はあった」と敗北を認めた。「高校3年間の集大成として、後輩たちと日本一の景色を見たかった」と悔やむ小西は、「寅さん」で有名な葛飾・柴又の河川敷で2歳半から楕円(だえん)球を追った。4月に早大に入学。次のステージで新たなチャレンジを続ける。 (田中浩)