【ラグビーコラム】頭はいかんよ、頭は! サンウルブズ、2戦連続レッドカードの教訓 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【ラグビーコラム】頭はいかんよ、頭は! サンウルブズ、2戦連続レッドカードの教訓

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初めてプレーしたサンウルブズでの2018年シーズンを振り返ったFWリーチ・マイケル  【ノーサイドの精神】サンウルブズは3勝13敗でスーパーラグビー(SR)参戦3年目のシーズンを終えた。豪州でのラスト2試合は、いずれも前半終了間際にレッドカードをもらってから守備が崩れ、大敗してしまった。

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 7月7日のワラタス戦(シドニー)では、WTBセミシ・マシレワが相手SOバーナード・フォーリーをタックルした際に持ち上げて、頭から地面に落としてしまった。13日のレッズ戦(ブリスベン)では、相手SOハミッシュ・スチュワートが突進してタックルされた後のラックで、FLエドワード・カークが倒れているスチュワートの頭を右手で小突いたと、TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)で判断された。

 ワラタス戦はBKが1人いなくなったことで、BKのディフェンスで飛び出すか、待って相手を流すかの判断が各自バラバラになり、ギャップを突かれるシーンが多くなって、守備が崩壊してしまった。「イエローカードをもらった場合の想定はしているが、レッドカードは想定していない」とはFLリーチ マイケル。一発退場がチームに与える影響は、限りなく大きい。

 ここで、一つお伝えしたいことがある。ラグビープレーヤーや指導者から、「マシレワもカークも、わざとやったようには見えなかった。レッドカードは厳しすぎるのでは」という意見が聞こえてきたが、それは違うのだ。「わざと」つまり故意か故意でないかは考慮されず、「頭から落とした」「頭に打撃を加えた」という結果で判断されるものなのだ。もし、故意と判断されたならば、その後の懲罰委員会で厳罰が下されることになるだろう(最大は資格停止、つまりラグビーからの追放もありえる)。

 国際統括団体であるワールドラグビー(WR)は、安全への配慮として頭部外傷に対して細かく神経を使っている。その一環として、肩のラインより上への加撃行為は一律レッドカードという指針も出している。

 あなたが試合をしたとき、相手チームに高校なり大学なりの後輩がいたとしよう。その後輩にいいタックルを食らった。「おまえ、やるな」と親しみと敬意をこめて後輩の頭をポンポンとたたいた。これですら、レッドカードを出されても文句は言えないのだ(頭をなでるのはどうか? 微妙なところ)。そういうときは頭ではなく、お尻か背中をポンポンたたいてあげよう。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の57歳。

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