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【ラグビーコラム】7人制W杯で8強入りに挑戦、目指すは東京五輪メダル獲り

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7人制男子日本代表のヘッドコーチに就任した岩渕健輔氏  【ノーサイドの精神】サッカーW杯がクライマックスを迎える中で、ラグビーの7人制男子日本代表が、次なるW杯へ準備を進める。米国・サンフランシスコで開催される7人制男女のW杯(20~22日)へ向けて合宿を続け、12日に渡米。目標に掲げる8強入りに挑戦する。

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 2016年のリオデジャネイロ五輪では、メダルこそ逃したが4位。国際大会で日本ラグビー界最高の成績を残した。今回のW杯は、2年後の東京五輪へ向けた試金石になる。

 チームを率いるのは、6月に就任したばかりの岩渕健輔ヘッドコーチ(42、HC)。リオデジャネイロ五輪前から7人制の強化責任者となり、リオ4位の瀬川智広HC、その後任で、W杯出場、ワールドシリーズ昇格を果たした元7人制ニュージーランド代表選手のダミアン・カラウナHCの人事(退任)に直接関わった立場上、結果が求められることになる。

 五輪4位を遂げた瀬川HCの続投を認めなかった日本協会強化部門の判断は(1)結果的にメダルを取れなかった(2)この結果以上を納めるためには瀬川体制以上のコーチングが必要-という判断だった。今回のW杯の目標が“8強以上”というのは随分謙虚だが、見据えるのは東京五輪のメダル獲り。リオ五輪から4年間の強化で、世界4位から3位以上に食い込む構想だ。

 では、現状での“リオ”からの進化はどうだろう。長らく中心選手として活躍する坂井克行(29)=豊田自動織機=は、こう指摘する。

 「サイズですね。リオ五輪では、キックオフでボールを確保できる長身選手は桑水流(裕策、コカコーラ)さん1人だったが、いまは身長1メートル90級の選手が4人いる」

 海外出身の長身選手の大量加入により、リオ五輪ではラック中心だった攻撃に幅が広がった。15人制でも積極的に導入される、タックルを受けながらボールをつなぐオフロードパスで長身選手がボールを生かし、小柄だが俊敏性のある日本選手が細かくボールを継続。防御を崩した状況で、再び長身選手にボールを持たせるスタイルに磨きをかける。

 就任1カ月足らずの岩渕HCが選手に求めるのは「しつこさと緻密さ」だ。しぶとく相手にまとわりつき、対戦相手以上に細かい動きと組織力で勝負するのが、岩渕ジャパンの基軸になる。これは、サッカーW杯で躍進した西野ジャパン、15年ラグビーW杯で3勝を挙げたエディー・ジャパンにも通じるエッセンスだ。

 この日本流に、海外出身勢が加えたサイズをミックスさせて勝負を挑むW杯。大会方式は、従来のプール(1次リーグ)制からノックアウトトーナメントに変更された。初戦のウルグアイ戦勝利は最低限のノルマ。次戦で当たる“7人制王国”フィジーに勝つことが、8強入りの条件になる。

吉田 宏(よしだ・ひろし)

「吉田 宏」イメージ画像元号が平成に変わった年に入社して、1995年ラグビーW杯後から、サッカー、野球担当を挟みながら現担当。“軟式ラグビー(自称)”出身で、こちらも自称の江戸川キャップ2を誇る。99年W杯の報道陣による南北半球決戦・プレスマッチで、なぜか南半球の一員で世界制覇を果たして現役を引退してからは、書き手専門で楕円(だえん)球を追う毎日。

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