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【佐野稔の舞評論】宇野、課題修正できていた

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宇野が衝撃の五輪デビュー!! 苦手の朝を克服した20歳が、2位に大差をつける演技で世界を魅了した (撮影・納冨康)  平昌五輪第1日(9日、江陵アイスアリーナ)男子があそこまで乱れるとは想像していなかった。個人でメダルを争うネーサン・チェン(米国)やミハイル・コリャダ(OAR)、パトリック・チャン(カナダ)がドタバタと転ぶなか、宇野はしっかりと最後まで滑りきった。

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 最初の4回転フリップはわずかに左側に体重が乗っていたため、着氷で手をついてしまった。それでもその後の連続ジャンプはよかった。1月末の四大陸選手権では4回転-2回転だったが、ここではしっかり後半を3回転にしてきた。課題を修正できていたのは一安心だ。

 演技後に「全日本(選手権)の方が緊張した」とコメントしていた。全日本は本当に緊張する大会。しかも2年連続で羽生が欠場し、宇野には優勝しなければならないという大きなプレッシャーがあったはず。これを乗り越えた強さが五輪という大事な場面で追い風になった。

 チェンは冒頭の4回転フリップの着氷で止まってしまい、そこから一気に崩れた。苦手とするトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も豪快に転び、いいところがなかった。コリャダも持ち味とするルッツジャンプで転倒し、チャンにいたってはこんなに下手だったのかと思うような出来だった。

 この日のSPで、16日から始まる個人戦へのいいリハーサルができたのは宇野だけ。前回大会で羽生が団体のSP1位から個人の金メダルにつなげたように、宇野にとっては個人戦へのいい足掛かりになった。 (1976年インスブルック五輪代表)

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