葛西、開会式一番目立った!堂々旗手で表彰台“センター”予行演習 - SANSPO.COM(サンスポ)

葛西、開会式一番目立った!堂々旗手で表彰台“センター”予行演習

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旗手を務めた葛西。大ベテランが旗を大きく振って、日本選手団を先導した(撮影・松永渉平)  平昌五輪は9日午後8時から平昌五輪スタジアムで開会式が行われ、17日間の冬季スポーツの祭典が幕を開けた。日本選手団は、冬季五輪史上最多8度目の出場を果たしたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(45)=土屋ホーム=を旗手に入場行進。日本は海外の冬季大会で過去最多の124選手(男子52、女子72)を派遣し、複数の金を含む9個以上のメダル獲得を目標とする。

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 葛西は前回ソチ五輪で日本選手団の主将となり、冬季五輪最多の8度目の出場となった今大会では旗手を担った。「また大役を命じられて本当にうれしい。日本選手みんなが最高のパフォーマンスを出せるように」という思いを込め、笑顔で大きく日の丸を振った。

 日本選手団の先陣を切って出場した前日8日のノーマルヒル予選では、スーツのチャックがほぼ全開という“ハプニング”付きの飛躍で20位。他の日本3選手とともに本戦へ進んだ。本戦を10日に控えて、当初は葛西以外の男子ジャンプ陣は開会式を欠席する予定だった。だが、ソチでも出席した大ベテランが「すごく楽しかった」と経験を伝えると、他の選手も「出たい」と方針を変えたという。

 葛西はソチ大会ではラージヒルで銀、団体で銅を手にした。同大会の後、地元北海道に帰り、再生不良性貧血のため長年闘病を続けてきた妹の前川久美子さんに銀と銅のメダル2つを首にかけてあげることができた。

 同大会後に結婚した妻の怜奈さん(33)のおなかに、新しい命が宿った。久美子さんの病状は悪化し、2016年1月に38歳で息を引き取った。その2週間後、長女の璃乃ちゃん(2)が誕生した。「妹にはソチのメダルを見せてあげられた。今度は妻と娘に見せたい」と語る。

 ソチの直後から平昌では旗手をしたいと願い、打診が来た時には即答した。「一番目立つところなので僕にぴったり」。ノーマルヒル本戦は10日午後9時35分スタート。家族への思いを胸に、今度は表彰台の“一番目立つところ”に立つ。

★第2日の見どころ

 スピードスケート女子3000メートルで高木美帆(日体大助手)が初のメダル獲得に挑む。菊池彩花(富士急)と佐藤綾乃(高崎健康福祉大)は上位をうかがう。

 ノルディックスキーはジャンプ男子ノーマルヒルで葛西、小林潤志郎(雪印メグミルク)らが表彰台を目指す。女子距離複合には石田正子(JR北海道)が登場する。

 ショートトラックは女子3000メートルリレーに初出場の菊池悠希(ANA)、菊池純礼(トヨタ自動車)の姉妹らを擁し、メダル獲得を狙う日本が予選に出場。同500メートル予選にも菊池純が臨む。男子1500メートルでは18歳の吉永一貴(愛知・名古屋経大市邨高)らが滑る。

 アイスホッケーは女子で2大会連続出場の日本が、前回初戦で敗れたスウェーデンとの第1戦で念願の五輪初勝利を狙う。バイアスロンの女子7・5キロスプリントには立崎芙由子(自衛隊)らが出場する。

開会式アラカルト

 ★会場 平昌五輪スタジアム(収容3万5000人)

 ★時間 午後8時から約2時間20分。

 ★テーマ 「平和」。開会式では5人の子供が冒険する物語の設定で韓国の歴史と文化を紹介しながら、世界中が共に平和をつくっていくことを発信。

 ★入場行進 韓国と北朝鮮が2006年トリノ冬季大会以来となる合同入場を行い、「統一旗」を掲げて行進した。行進の順番はハングルでの表記順で、日本は92カ国中62番目。先頭は五輪発祥国のギリシャ、最後尾は開催国の韓国。

 ★聖火台 会場の外壁に沿って地上から高さ約25メートルの白い柱状の聖火台を設置。聖火台へと至る部分にジャンプ台のような斜面がある。

 ★寒さ対策 会場周辺の過去10年の2月の平均気温は氷点下4.5度で強風も吹く。午後8時からの式典はさらに冷え込むため、対策として観客全員に毛布やニット帽、カイロなどを配ったほか、会場内に暖房が効いた部屋やストーブを設置。

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