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【椿あきおコラム・インタビュー】「“推し増し”は正義です」第十六回 PLIC PROCK

【椿あきおコラム・インタビュー】「“推し増し”は正義です」第十六回 PLIC PROCK

更新

2/26(日) 難波ベアーズ「Cure。Festival 番外編」に出演  「地下アイドルと言われたくない」by サリーfrom PLIC PROCK

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 『パラレルJAPAN』として活動していた、キレッキレに歌って踊る3人組が、昨年末で所属していた事務所を辞め、1月から『PLIC PROCK(プリックプロック。通称プリプロ)』に改名し再始動しました。

 彼女たちを初めて見たのは1年半ほど前? 「こんなにダンスしながら歌えるんだ!」と驚いたのが第一印象。そして、その激しい曲調の中で、自分たちのことを「残り物。残飯」と自虐的に歌う姿が、悲壮感がありながらもカッコよかったのです。別のライブでは、オタクに交じってフロアで沸いている姿を目撃し、このコたち面白い! と彼女たちのライブを見るように。

 当時の彼女たちはいわゆる「セルフプロデュース」で、ライブのブッキングから物販まで3人でこなしており、「しんどそうだなぁ」と感じるときも。昨年、某事務所に所属が決まったときは、やっと安心してみられると喜んでいたのですが、8カ月で離脱。なぜ、再びフリーランスで活動することを選択したのか? 『PLIC PROCK』として何を目指すのか? リーダーのサリーさんに取材してみました。

 --アイドル活動歴はけっこう長いですよね?

 サリー「あるアーティストのバックダンサーのオーディションで選ばれたダンサー仲間5人で『パラレル』を結成したのが4年前。デビューする話も決まっていて、自分たちでオリジナル曲も用意していました。ところが、そのアーティストのワンマンライブが終わったとたん“お疲れさま”とほうり出されたんです。

 悔しいし、せっかく出会えたから5人で活動を始めて。でも、アイナが『BiSH』に、カズミが『xD』に入って……残った3人(サリー、ユイ、アスミ)で活動を続けることに。グループ名をどうしようとなって、残ったから『ノコリモノ』にしよう。いろいろ挫折を味わって、残り物という言葉をプラスにしていけるような活動をしようと。

 そんなときにプールイさん(現BiS。当時は『LUI FRONTiC 赤羽JAPAN』)のバックダンサーをする話をいただいて、『プールイパラレルジャパン』として活動することに。2回目のライブが『東京アイドルフェスティバル(TIF)』だったんですけど、TIFが終わったら“解散”て言われて……その後、また大人に出合ったけど、ライブは組んでもらえないし、グッズ作るから費用を負担しろって言われたり……その人からは離れて、フリーで何カ月か活動したのち、昨年所属していた事務所に入りました。すごくよくしてもらったし、曲もいただいたりしました。でも、それに私たちが甘え過ぎていた感じがして。もう一度自分たちだけでがんばろうとフリーに戻りました。

 今、自分たちがフリーでもやっていけるのは、曲があるから。どんな時でも楽曲の制作代だけは自分たちで払っていました。曲の権利大事です。あと、いろいろありましたけど、その度にいい大人や、ずっとファンでいてくれる人が周りにいてくれて、自分たちは恵まれているなと思いますし、大事にしていきたいです」

 --よく諦めずに続けてきましたよね?

 サリー「ホント! アイナとカズミの二人が辞めた瞬間はやばかった。残った3人ともB型の末っ子だから、場を和ませる人がいなくて。アスミともめたときは、一緒にいられないくらいお互い嫌いになっていました。だけど、それで辞めちゃうのはもったいないし、3人とも活動をやめたいとは思っていなかったんです。今は仲がいいし、仲がいいからケンカしている感じ。今でもケンカしますよ。楽屋でも(笑)。

 アスミとユイに出会えてよかったです。今こうやって一緒に活動できるのも奇跡だなって。私すごくわがままリーダーなんですけど、二人は理解してくれてる(笑)。

 ここまできて辞めるのは悲しいので、年齢的にちょっときつくなっているけど、素晴らしい楽曲を提供してくださる人とも出会えましたし、もっとがんばります。今年いっぱいでなんとかならないとダメだって3人とも思っていて、まず目標はワンマンの開催。12月にはZEPPダイバーシティ-クラスのステージに立つのを目標に、自分たちを追い込まないと。あとCDの全国流通。形に残していきたい。対バンライブはもちろん、『踊ってみた』やSNSをもっと使っていきたいですね」

 --『PLIC PROCK』になって、ここは変わりますというのはありますか?

 サリー「これまでは歌って踊って、お客さんの顔を見ている時間が少なかった。発表会みたい。もっとフロアを見て歌おうと反省しています。今後はもっと顔を見ることを増やしていこうと。踊りも難しいからマネできないですよね。でもフロアとの一体感は欲しいから、今後マネしやすいフリも取り入れていきます。あと、せっかくいい楽曲をいただいているのに、息切れして歌えないとか歌詞を聞き取れないとかにならないよう、以前と比べて、落ち着いたパフォーマンスになると思います。

 フロアがわかないと、“あのグループはダメだ”みたいに言われますが、私たちは、MIXやコールがなくてもいいと思っています。もちろん、名前を叫んだりしてくれるのはうれしいです。でも、後ろで地蔵して聞いてくれている人たちもありがたい。ダンスをしっかり見てくれる、時間をかけて作ってきたものを、真剣に見てくれるのはすごくうれしい。

  他のアイドルさんのところに行ったらダメとか言わないですよ。ヲタクはみんなDDだし、いろんな人を好きになってほしい。その中でプリプロに来てくれればいい。浮気はダメとか他には行かないで! なんて言うのはダサいでしょ。付き合ってもないのに“浮気”とか意味わかんない(笑)。

 そんな言葉じゃなくて、パフォーマンスで好きにさせたい。だから、“地下アイドル”といわれたくないんです。『Perfume』さんのようになりたい。次第に周りから認められて“アーティスト”になっていきたいですね。

 こんなこと言うと敵を作るかなぁ……性格悪いなぁと思う人もいるかもしれないけど、それはそれで仕方がない。私は人見知りだし気にしぃだし、嫌なことは隠さず嫌と言うので良く塩対応って言われます。頭もあまり良くないので言葉にして人に伝えることが苦手なのですが、関わってくれる人、協力してくれる人に本当に感謝しています。

 こんな私ですが、これからも応援してくれたらうれしいです。言葉遣いも悪いし、第一印象も悪いと思う。性格悪そうってよく言われるんです。でも、優しいんですよ、私。ユイがよく“サリちゃんみたいに優しい人に出合ったことないよ!”って言ってくれるから、私は優しいはず!(笑)」

 見かけによらず優しい(?)サリーと、優しいユイ、アスミのプリプロ。がんばっている彼女たちの姿を、後方から見守るだけでもいいので、推しに来てみませんか? 元気もらえますよ。

 ■Twitter

 PLIC PROCK(公式) @PLICPROCK

 サリー @SARI_PLICPROCK

 アスミ @ASUMI_PLICPROCK

 ユイ @YUI_PLICPROCK

椿あきお

「椿あきお」イメージ画像

ひと癖ある「地下アイドル」に魅せられ、面白いアイドルを探して地下現場を彷徨う初老のドルオタ。 ただのKSDD(誰でも大好き。節操のないオタク)ですがキラキラ系は苦手。本業はフリーの編集者

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