宮里優作、復活へ首位発進!打ちのめされた欧州ツアー「もう一度挑戦したい」/国内男子
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三井住友VISA太平洋マスターズ(14日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)欧州ツアーを主戦場とし、日本ツアー今季2戦目の宮里優作(39)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの5アンダー65で回り、朴相賢(36)=韓国、ブレンダン・ジョーンズ(44)=オーストラリア=の3人が首位に並んだ。賞金ランキング1位の今平周吾(27)=フリー=は2オーバーの39位。同3位の石川遼(28)=CASIO=は7オーバーの74位と出遅れた。
吹き荒れた風や高速グリーンを苦にしなかった。欧州帰りの宮里優が、富士山を望むコースで首位発進を決めた。
「久しぶりに5アンダー。丁寧にゴルフをしようとしたのがよかった」
インスタートの10番(パー4)でいきなり7メートルのバーディーパットをねじ込んだ。続く11番(パー4)でも向かい風で残り230ヤードからの2打目を3Wでピンそば1メートルにピタリ。「流れがよくなった」と自画自賛の連続バーディー発進で大会自己最少ストロークの65をたたき出した。
昨季から欧州ツアーを主戦場とし、各国を転戦する。生活面での問題はなかったというが、天候やコースに苦戦。腰痛もあり、3月下旬から8月まで11試合連続の予選落ち。「結果を出せずに辛かった」と2017年賞金王は欧州で苦闘した。
前週、地元沖縄での帰国初戦は時差ぼけにも苦しみ、予選落ちした。迎えた今季日本ツアー2戦目。39歳のベテランは、アマチュア時代の01年大会で2位となった思い出の地で、復調のきっかけをつかんだ。「ティーショットで崩れて、迷宮入りしました」と悩んだドライバーを変更。ヘッド体積330ccの小ぶりなヘッドのドライバー(ブリヂストンゴルフ・ツアーB P18-22)を久しぶりに投入。パターも、グリーンの速さを示すスティンプメーター12・5フィートの高速グリーンを攻略するため、ロフト角6度でハンドファーストで打つスタイルに変えた。13番(パー3)で6メートル、15番(パー4)もピン手前7メートルを沈めた。
「来年はベースは日本かもしれないが、もう一回欧州に挑戦したい」
17年「日本シリーズJT杯」以来、2年ぶりの優勝を目指す宮里優。再出発へ、好発進した。 (稲垣博昭)
★宮里家の近況
長男・聖志は今季出場資格がないため、前週の「平和PGM選手権」(64位)など3試合に主催者推薦で出場。来季のツアー出場権をかけた19日開幕の「3次QT(予選会)」(兵庫・ゴールデンバレーGC)を受験する予定。一方、現役を引退した長女の藍さんは、ジュニア大会の開催やラウンドリポーターを務めるなど、ゴルフの普及に尽力する。