奈紗、米3勝!「平成最後のメジャーで勝ちたい。令和になっても活躍できるように」/米女子 - SANSPO.COM(サンスポ)

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奈紗、米3勝!「平成最後のメジャーで勝ちたい。令和になっても活躍できるように」/米女子

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ペットボトルの水をかけられる畑岡(中央)。手荒な祝福にも笑顔だった(共同)  米女子ゴルフ・起亜クラシック最終日(31日、米カリフォルニア州カールズバッド、アビアラGC=6558ヤード、パー72)首位に1打差の2位から出た平成11年生まれの畑岡奈紗(20)=森ビル=が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算18アンダーで逆転優勝した。今季初勝利で、日本女子では野村敏京(26)=フリー=に並ぶ歴代4位の米ツアー3勝目。賞金27万ドル(約2997万円)を獲得した。メジャー初戦のANAインスピレーション(4日開幕、米カリフォルニア州)に弾みをつけた。

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 拍手に包まれた18番(パー4)。20歳の畑岡はウイニングパットを入れると、ほっとしたように表情を緩ませ、キャディーと抱き合った。

 「緊張していたけど、自分のプレーに徹することができた。試合が始まる前は、なかなかこういう結果は想像できなかった。日に日にショットが安定した」

 1打差の2位から出た畑岡が最終組で争った相手は、メジャー7勝の朴仁妃(韓国)。実績抜群の2016年リオデジャネイロ五輪女王を前に、「迷惑をかけちゃいけない、と本当に緊張した」と言うが、堂々のプレーで、首位から出た朴を逆転してみせた。

 逆境をはね返した。池に入れた16番(パー4)で49ホールぶりのボギーをたたくと「(後続と)何打差か知らなかったので、すごく焦った」と明かす。しかし続く17番(パー5)で、また好ショットを繰り出して挽回した。スコアボードを「吐きそう」になりながら確認すると、3打のリード。ようやく重圧から解放され、18番はパーで収めた。今大会の畑岡はパーオン率が83・3%、平均飛距離が約270ヤード。どちらもトップクラスの数字で、正確性とパワーの総合力でライバルに差をつけた。

 日本女子の米ツアー3勝は、岡本綾子(17勝)、宮里藍(9勝)、小林浩美(4勝)に次ぐ歴代4位。20歳での米ツアー3勝は日本女子で最年少だ。米挑戦1年目の17年は出た大会の半分以上で予選落ちした。電話で家族に「帰りたい」と泣いたこともあったが、もう昔の話だ。一昨年の悔しさを糧に昨季2勝したが、いずれも3日間大会だった。4日間大会の優勝を目標に掲げる今季からフロリダ州に拠点を構え、米国生活の負担は軽くなった。母の博美さんによるとトレーニング施設などを利用でき、ゴルフ場も近く「すごくいい」と本人お気に入りの家だ。環境が整い、心にも余裕ができたことが、4日間を戦い抜く要因になった。

 日本時間4月1日、5月から施行される新元号「令和」が発表された。興味津々で日本の中継を見つめた畑岡は「米国にいると実感がない。平成最後のメジャーで勝ちたい。(元号が)令和になっても活躍できるよう、頑張りたい」。次戦は、4日開幕の今季メジャー第1戦「ANAインスピレーション」(米カリフォルニア州)。1日付の世界ランキングで、前週の7位から自己最高の4位に浮上した畑岡が“平成最後のメジャー”でビッグタイトル獲得を狙う。

畑岡について2020年東京五輪ゴルフ日本代表の丸山茂樹ヘッドコーチ「ひたむきに努力していた姿を見ていた。世界一になれるポテンシャルがあるし、経験を重ねれば、金メダルのチャンスは十分にあります」

★キャディーも歓喜

 今季から、グレグ・ジョンストン氏がバッグを担ぐ。過去に、世界ゴルフ殿堂入りしたジュリ・インクスター(米国)や世界ランキング1位のロレーナ・オチョア(メキシコ)らと組んだ経験のある同氏は、1月の開幕戦後、畑岡がフロリダ州に構えた拠点で数日を過ごしたという。やりとりは全て英語。「互いを知ることはすごく大事。奈紗はとてもよく理解してくれた。相性はいい」と序盤戦でつかんだ勝利を喜んだ。

畑岡 奈紗(はたおか・なさ)

 1999(平成11)年1月13日生まれ、20歳。茨城県出身。母親の影響を受けて11歳でゴルフを始め、2015年から世界ジュニア選手権2連覇。17歳だった16年秋に日本女子オープンで史上最年少優勝を果たしプロ転向。17年から米ツアーを主戦場とする。同年は日本女子オープンで2連覇。18年6月に米ツアー初優勝、11月に2勝目を挙げた。名前は米航空宇宙局(NASA)に由来。茨城・ルネサンス高出。158センチ。

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