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星野陸也、4日間トップ譲らず完全初V!松山&石川遼に続くスター誕生/フジサンケイC

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期待の星がついにツアー初優勝! 圧巻の完全優勝を決めた星野は18番グリーン上でバンザイ。1メートル86の長身が大きな存在感を放った  フジサンケイ・クラシック最終日(2日、山梨・富士桜CC=7339ヤード、パー71)大型スターの誕生だ! 首位から出た星野陸也(22)=フリー=が7バーディー、2ボギーの66をマークし、通算16アンダーでツアー初優勝を果たした。富士桜における大会レコードを3打更新し、2位に5打差をつける圧勝劇。日本勢の優勝は4年ぶり、4日間首位を譲らない完全優勝は21年ぶりとなった。将来は米ツアー挑戦を目指す22歳が、富士の頂から世界へと羽ばたく。

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 富士の麓で、一番星が輝いた。最終18番(パー4)。10センチのウイニングパットを沈めると、星野は長い両手を曇天の空に突き上げた。家族の姿を見つけると、思わず涙。顔をぐしゃぐしゃにして両親に抱きついた。

 「本当にうれしい。去年から期待をしてもらって、やっと応えられた。富士桜でこのスコアで勝てて、自信になった」

 5打差をつけてスタートし、7番(パー3)を終えて3打差に詰め寄られた。それでもマイペースを貫いた。焦ると打ち急ぐ傾向があった昨季の反省を生かし、わざとゆっくり歩くことでスイングのリズムを保った。

 10番(パー4)で嫌な空気が変わった。グリーン右手前ラフから残り25ヤード、第3打のアプローチはピンに激しく当たりカップに吸い込まれた。「奇跡」と本人も仰天のチップインバーディーが勝利を引き寄せた。

 プロ3年目。1メートル86の長身から放たれる平均飛距離300ヤード超の飛ばし屋として注目されてきた。今年6月の「全米オープン」で海外メジャーに初挑戦。予選落ちしたが、決勝ラウンドの松山英樹(26)=LEXUS=らのプレーをロープ外から観戦した。

 クラブハウスに置いてあったダスティン・ジョンソン(34)=米国=らのキャディーバッグを片っ端からのぞき込み、セッティングを研究。「ロリー・マキロイ(英国)の体の使い方、ジョーダン・スピース(米国)のリズム感などを参考にする」。全ては上達のためだ。

 4日間での完全優勝は1997年大会の久保谷健一以来21年ぶり。2013年大会覇者の松山や09、10年大会の覇者で親交が深く“兄貴分”として慕う石川遼(26)=CASIO=を超えるコースレコードでの圧勝を成し遂げた若武者は、米ツアーへの参戦を将来の目標に掲げる。

 「経験を積んで25、26歳くらいで行きたい。マスターズで優勝したい」。松山と石川に続く新星が、夢をかなえる第一歩を霊峰富士の麓から踏み出した。(阿部慎)

 ◆主催 サンケイスポーツ、産経新聞、フジテレビ、文化放送、ニッポン放送、BSフジ

 ◆主管 日本ゴルフツアー機構

 ◆後援 日本ゴルフ協会、日本プロゴルフ協会、日本ゴルフトーナメント振興協会、山梨県、富士河口湖町、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ

 ◆協力 富士吉田市、鳴沢村、富士五湖観光連盟、河口湖観光協会、河口湖温泉旅館協同組合

 ◆特別協力 富士観光開発、富士急行、山梨放送

 ◆協賛 日清オイリオグループ、ヤクルト本社、アサヒビール、鹿島建設、大和ハウス工業、日産自動車、日本生命、東芝、ALSOK、ダンロップスポーツマーケティング

 ◆運営企画 ランダム アソシエイツ

 ◆競技運営 ダンロップスポーツエンタープライズ

戸張捷ゼネラルプロデューサー「距離は長く、コースはタフで選手に成長してもらう大会だが、スタンダードを破ってくる選手が増えたと実感した。星野君は背が高く手足が長い。外国人選手と見劣りしない。見事な勝ちっぷりだった」

2016年「中日クラウンズ」で星野と同組で回った日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長「この1勝はこれからのゴルフ人生で大きな経験となったと思う。2年前にラウンドした時よりも身体を鍛え、海外メジャーなどでの経験を積んでスケールが大きくなった。2勝目が大事。若い選手たちが刺激し合い、もっとツアーを盛り上げていってほしい」

6位だった池田勇太「(第2日に続き14番でチップインイーグル)そういうのもあったが、スコアを伸ばせなきゃ駄目。30代の自分も負けていられない。秋の陣は始まっている」

11位の浅地洋佑「距離感が合わなかった。最後はパーを取ってトップ10に入りたかった」

2005年大会覇者で19位の丸山大輔「距離が伸びて時代が変わった。飛んで曲がらない選手が続々出てきた。悪天候だとパワーの差が出る。武器がほしい」

★各賞

 ▼優勝杯 双頭の鳳凰(ほうおう)「悠翔」▼優勝副賞 「ノート e-POWER MEDALIST」(日産自動車提供)、「山梨県の季節の果物」(山梨県・やまなし観光推進機構提供)▼ホールインワン賞 「賞金500万円」(達成者全員、日清オイリオグループ提供)=達成されなかったため、次年度に持ち越し▼富士桜賞 「賞金30万円」(該当者複数の場合は均等割、富士桜カントリー倶楽部提供)予選・決勝4日間を通じてベストスコアをマークしたプロ=第3日に66を出した星野陸也、重永亜斗夢、金庚泰、最終日に66を出した星野陸也、今平周吾、ショーン・ノリス、市原弘大

データBOX

 ◎…星野の通算16アンダー(268)は、2005年に富士桜CCに会場を移して以降(すべてパー71)の大会最多アンダーパー(最少ストローク)。これまでの記録は05年の丸山大輔、08年の藤島豊和の通算13アンダー(271)。大会記録は川奈ホテルGC富士Cで行われた03年のトッド・ハミルトン、04年のポール・シーハンの通算17アンダー(267)。

星野 陸也(ほしの・りくや)という男

 ★生まれ 1996(平成8)年5月12日生まれ、22歳。茨城県出身。
 ★ゴルフ歴 「姉がやっていたから」と6歳から始める。茨城・水城高時の2013、14年に「関東ジュニア選手権」連覇。16年夏に日大を中退し、同8月にプロ転向。17年に下部ツアー開幕戦「Novil Cup」を制してプロ初勝利。
 ★弟分 小4の時に中3だった石川遼とラウンドして以降、親交があり“弟分”として一緒に合宿も。同じマネジメント会社に所属。
 ★趣味・特技 ゴルフと同時期に父の影響で将棋、囲碁を始める。書道も得意。
 ★得意クラブ ドライバー。今季平均飛距離299.57ヤードで11位。
 ★家族 両親と姉、妹。
 ★サイズ 1メートル86、76キロ。出生時の体重は3152グラム。中3時に今の身長になった。

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