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食と性のリアルを描いた映画「食べる女」/週末エンタメ

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映画「食べる女」のワンシーン。(左から)鈴木京香、小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子  21日公開の映画「食べる女」(生野慈朗監督)。果たして何を食べるのか…。謎めいたタイトルからただのグルメものを想像すると、とんだ“期待外れ”になる。

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 原作は脚本家、筒井ともみ氏(70)の短編集「食べる女」(2004年)と「続・食べる女」(07年)。一大ブームを巻き起こした映画「失楽園」(1997年)など人気作を手掛けた筒井氏が、年齢、職業、価値観が違う8人の女性の日常を通して食と性の本来のあり方を描く群像劇だ。

 主演の小泉今日子(52)演じる雑文筆家で古書店を営む敦子をはじめ、沢尻エリカ(32)、前田敦子(27)、鈴木京香(50)、広瀬アリス(23)、山田優(34)、壇蜜(37)、シャーロット・ケイト・フォックス(33)の豪華女優陣が共演。敦子の「おいしいものを食べているときとセックスしているときは、暴力や差別から一番遠いところにいられる」というセリフが象徴するように、“人はおいしい食事をすると、体が元気になる。いとしいセックスをすると、心が優しくなる”をテーマにしている。

 見どころの一つが食事のシーン。劇中に50品以上登場する料理はどれも食欲をそそり、抜群のスタイルを維持する女優陣が見せる豪快な食べっぷりが気持ちいい。

 沢尻演じる敦子の担当編集者、圭子とアリス扮する古着店員のあかりは、軽い気持ちで男性と肉体関係を持ってしまう。ベッドシーンは見る側が照れてしまうほど官能的。ただ、2人が演じているのはごく“普通”の女性で、リアルな日常を見て「あるある」と頷く女性も多いはずだ。

 登場人物は皆、悩みを抱えているが、前に進む力となるのが食事と恋愛。この2つを栄養にして人生を前向きに生きている。それは男性にもあてはまるのではないか。腹が減っては戦ができぬ-。ことわざを体現したような作品でもある。

 特に劇的な“何か”が起きるわけではない。それでも見終わった後に背中を押してくれる。さあ、今日も頑張ろう! 今晩は何を食べようかな…。(渡邉尚伸)

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