自身の死をもネタにし続けた桂歌丸さんの落語家魂/芸能ショナイ業務話 - SANSPO.COM(サンスポ)

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自身の死をもネタにし続けた桂歌丸さんの落語家魂/芸能ショナイ業務話

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歌丸さんが愛する地元・横浜の海をイメージした祭壇。デルフィニウムや白菊、胡蝶蘭など約3000本の花で彩られた  2日に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため死去した落語家、桂歌丸さん(享年81)の告別式が11日、横浜市の妙蓮寺で営まれ、業界関係者に加え、ファン約2500人が参列。日本テレビ系「笑点」で半世紀にわたり共演した林家木久扇(80)は弔辞で爆笑秘話を披露するなど、歌丸さんらしい明るい告別式となった。

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 訃報が伝えられた2日夕、横浜市南区にある歌丸さんの自宅近くにある中華料理店には近所の人たちが集まっていた。歌丸さんが約30年にわたり出前を取る店で、60歳代の男性店主は「最近はほとんどみなかったが、具合が悪いとは知らなかった」と沈痛な表情。

 それでも常連客のひとりが「献杯しよう」と呼びかけるとムードは一転。猛暑の中、ビールのグラスを掲げると「歌丸さんはピーマンが苦手で、ザーサイの豚肉炒めやワンタンをよく注文していた」と振り返った。

 歌丸さんは近所の盆踊り大会にも参加し、太鼓をたたくなど、町内でも人気者だった。60代の男性は「本当は悲しんだけどなぜか実感がない」としみじみ。「歌丸さんはいつもテレビや寄席で、自分の病気や死をネタにして笑わせてくれたから、本当に亡くなっても、どうせまたネタだろって思ってしまう」と打ち明け、店内の客も「今回もまた、歌丸さんのネタということにしておこうか」と同意。店内は爆笑に包まれた。

 自分の死をネタにすることで、ファンや近所の人たちのショックを和らげようとしていたのか…。そこまで計算があったとしたら、歌丸さんの人生自体が落語の演目だったのかもしれない。(MM)

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