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大阪芸人に課せられた「2回売れる」という試練/週末エンタメ

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 この春、お笑いコンビのかまいたちとダイアンが上京し、活動の拠点を大阪から東京に移した。 かまいたちは「キングオブコント2017」で優勝、ダイアンは今年の「第53回上方漫才大賞」で大賞を受賞。まさに脂がのりきった状態での満を持しての東京進出。

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 そんな折、東京・新宿のルミネtheよしもとのお笑いライブに彼らが出演するのを発見。平日12時からの公演(チケットはなんと前売り2000円!)を観に行った。

 この日のメンバーは吉田たち、コロコロチキチキペッパーズ、ななまがり、ダイアン、ニブンノゴ!、ライセンス、かまいたち、2丁拳銃とほぼ大阪よしもと出身の8組。

 ネタを見て笑いながらも「1組ずつこれまで色んなドラマがあったなぁ」と感慨に浸っていると、ある言葉が頭に浮かんできた。

 それは松本人志(54)の「大阪の芸人は2回売れないといけない」という言葉だ。大阪で売れて上京しても、また1からのスタートで、それはダウンタウンですら通った道。

 過去にもこの洗礼を受けた芸人は多い。雨上がり決死隊の2人は仕事がなく自殺を考えたことを告白しているし、千原ジュニア(44)がブレークするまでの道のりは大阪時代を知る身としては歯がゆい思いだった。

 現在人気絶頂の千鳥の2人も同様のケースといえる。上京してすぐにレギュラー番組が終了。テレビ朝日系のバラエティー番組「アメトーーク!」で「帰ろか…千鳥」という企画が放送される事態まで追い込まれた経緯がある。

 2回売れる。決して平坦(へいたん)な道ではないが、それを乗り越えた千鳥の2人だからこその光景を昨年の「M-1グランプリ2017」で目撃した。

 公開打ち上げの席にリポーターとして参加していた彼らは、見事優勝したとろサーモンの2人をねぎらっていた。

 「ここで大きい声で言うたら(他の出場者に)聞こえるやろうけど、もう聞こえてもしようがない。俺は『おまえら取れ!』おもたもん」と大悟(38)はどん底からはい上がった後輩に、いつになく熱い言葉をかけた。

 ノブ(38)が続ける。「ここでとろサーモンが上がってきたのはだいぶ大きい。われわれで頑張って、中山功太や、ネゴシックス、あの頃の仲間ともう1回一緒にやろう」と、上京後もブレークできずにいる同志を思いやった。

 その際、とろサーモンの久保田(38)は「baseの残党組で」と力説したが、大阪・難波にはかつて“baseよしもと”という若手芸人が主戦場とした劇場が存在し、千鳥を含め多くの芸人が上京したが、全員が成功しているわけではない。

 今回上京した、かまいたち、ダイアンはおそらく“ほぼ最後のbaseの残党組”で、ダイアンの芸歴18年目での上京は最遅記録とも言われている。千鳥に続く形で当時の戦友たちがどのように“2回売れる”を実現させるのか注目したい。(中川健太)

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