【甘口辛口】「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」を堪能 フレンチ・アクションスターを見直す晩秋もいい - SANSPO.COM(サンスポ)

【甘口辛口】「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」を堪能 フレンチ・アクションスターを見直す晩秋もいい

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 ■11月20日 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」が大阪の映画館でかかっていたので足を運んだ。御年87歳。J=L・ゴダール監督の1959年の「勝手にしやがれ」、65年「気狂いピエロ」など見たことはある。しかし、日本では、同世代のフランス人俳優なら85歳のクールな美男子、A・ドロンの人気が圧倒的。小欄もそっち派だが、本国ではまったく逆らしい。それにしてもなぜ今、ベルモンドなのかというと、権利関係がクリアでき、アクションを堪能してほしい関係者の熱意が実ったという。ともあれ今回見た68年の「オー!」は、なかなか粋な映画だった。

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 事故でレーサーの資格を失い、ギャングになった男が成り上がり破滅する。サブタイトルは「“怪盗ルパン+カポネ”と呼ばれた男の哀しき生き様」。一説によると、ベルモンドは漫画・アニメの「ルパン三世」のモデルとも言われる。確かに女好きで風貌も飄々として向こう見ずなところも似ている。「すべてのカッコいいの原点」が今回の傑作選の宣伝文句だ。

 そして、この映画のもう一つの見どころは、相手役のJ・シムカス。同じR・アンリコ監督の67年の「冒険者たち」でヒロインのレティシアを演じた。S・ポワチエとの愛を選び、69年に26歳であっさり引退した伝説のミューズだ。2002年にポワチエのアカデミー賞名誉賞の授賞式で、貴賓席で映った姿は、倍以上ふくよかになっていたが…。若き日の美女は、おしゃれなベルモンド映画にマッチしていた。

 傑作選の上映は、まだ京都など全国各地で予定されている。ほかにも75年の「恐怖に襲われた街」なども面白そう。フレンチ・アクションスターを見直す晩秋もいい。(宮本圭一郎)

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