【甘口辛口】外国馬がそっぽを向いたジャパンC 高速馬場が招く日本競馬のガラパゴス化 - SANSPO.COM(サンスポ)

【甘口辛口】外国馬がそっぽを向いたジャパンC 高速馬場が招く日本競馬のガラパゴス化

更新

 ■11月15日 新幹線はガラパゴス化している、と鉄道好きの知人が教えてくれた。ガラパゴス化とは、製品やサービスが独自に進化した結果、国際標準からかけ離れた状態をいう。語源は、大陸から遠く外敵の侵入がないことから独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の生態系だ。

<< 下に続く >>

 知人いわく-。日本では列車の遅延はほとんどないが、他国はそこまで求めていない。安全神話にこだわりすぎ、高コストに見合わない。実は最高速度はフランスのTGVや中国の高速鉄道に抜かれている。「遅延の完全回避を筆頭に、新幹線は世界の高速鉄道の常識からかけ離れているんです」。

 日本の競馬もガラパゴス化している、と伝えると競馬ファンでもある知人はうなずく。「ジャパンCに外国馬が来ないのはそのためでしょうね」。24日に行われる1着賞金3億円の国際招待レースは、創設39年目にして初めて外国馬の出走なしで行われる。6カ国で計27頭が予備登録したが、全て出走を辞退した。

 近年外国馬の参戦は減っていたが、ついにゼロ。理由として海外からかけ離れた芝の高速化が挙げられる。昨年のジャパンCの覇者アーモンドアイが2400メートルを2分20秒6という驚異的な世界レコードで走破。今年の凱旋門賞より11秒37も速い。日本馬は重くて時計のかかる仏パリロンシャンの馬場に苦戦しても凱旋門賞挑戦を続けるが、外国馬は速すぎる日本の馬場では勝てないとそっぽを向いた。

 「スピードを追求しつつ故障の少ない馬場を作る技術には敬意を表します。でもジャパンCに外国馬が来ないのは、世界はそれを求めていない証拠。新幹線と同じです」。ガラパゴス化が進むほど「国際招待」は形骸化する。(鈴木学)

PR