【甘口辛口】政治の力で暴走にブレーキを 免許証自主返納など高齢者の良識待つ時期ではない - SANSPO.COM(サンスポ)

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【甘口辛口】政治の力で暴走にブレーキを 免許証自主返納など高齢者の良識待つ時期ではない

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 ■4月22日 87歳の男性が東京・池袋で車を暴走させ母子2人を死亡させた事故の翌20日、北海道むかわ町では82歳男性がホームセンターの入り口付近に突っ込んだ。「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と“耳にタコ”の言い訳の繰り返し…。池袋の事故も最初の接触事故で気が動転したのか、87歳男性がブレーキを踏んだ形跡がなかったという。

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 自宅の車庫入れも何度もやり直し、妻が細かく指示してやっと駐車していたそうだ。免許更新時の認知機能検査で問題なしでも運転能力の低下はうすうす感知していたのか、1年ほど前に「運転をやめようか」と話していたという。それでもやめずに引き起こした大事故は罪深い。

 信号に従って交差点を渡っていて、身勝手な高齢者に命を奪われた母子の無念さを思うと胸が張り裂けそうだ。飲酒運転で同乗者も罪になるのと同様に危なっかしさはわかっていながら同乗していた妻にも責任がある。少子化で子供が減っているのに老い先長くはない高齢者が「国の宝」である子供の命を奪う。理不尽な話だ。

 世界に冠たる長寿国日本ではそうした構図が拡大するばかりではないか。もう免許証の自主返納など高齢者の良識を待つ時期ではない。都会と車が生活の足となっている地方とでは一概に線引きはできないだろう。しかし、地域の交通事情などを総合的に勘案し一定の年齢で強制的に免許を返納する条例を各自治体で設けてもいい。

 そのためにも、まず国が本腰を入れて取り組むべき喫緊の課題だ。10連休で外遊に出る議員も多いだろうが、浮かれている場合ではない。与野党を超えて真剣に取り組み政治の力で高齢者の暴走にブレーキをかけてもらいたい。 (今村忠)

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