【甘口辛口】いまだ尾を引くサイン盗み騒動 罰則規定なく、ルール守る方がばかを見るだけ - SANSPO.COM(サンスポ)

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【甘口辛口】いまだ尾を引くサイン盗み騒動 罰則規定なく、ルール守る方がばかを見るだけ

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 ■4月17日 今春の選抜高校野球大会で起きたサイン盗み騒動がいまだに尾を引いている。星稜(石川)の林和成監督(43)が、春季北信越大会が終わる6月4日まで野球部の指導を禁止された。学校側が発表したもので同監督は山下智将部長(37)とともに懲戒処分となり、20日開幕の県大会は山下部長が指揮をとるという。

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 選抜2回戦の習志野(千葉)戦で二塁走者が捕手のサインを盗んで打者に伝えたとして林監督は試合後、習志野の控室に乗り込み「証拠はある。映像を見せてもいい」と猛抗議した。日本高野連には「行き過ぎた行動」と謝罪したが、その後も学校の許可なく週刊誌の取材に応じた。

 こうした一連の言動に批判が殺到した学校が体裁を整えた感じだが、肝心のサイン盗みの有無は藪の中だ。ある私立校の監督はいう。「本当のところサイン盗みは野放しといってもいい。攻撃だけでなく守備のときも野手が相手の攻撃のサインを盗んでベンチに送ったり、学校によってはサイン盗み防止に練習試合を誰にも見せないと聞いた」。

 大会規則では禁じられていてもサイン盗みに罰則規定はない。だから“やった者勝ち”…。林監督はそんな風潮にも一石を投じたかったのだろう。審判への抗議は絶対許されず、映像を持ち込むにも高野連のハードルは高すぎる。やむにやまれず後先考えずに行動に出たらしい。

 このままではルールを守る方がばかを見るだけ。疑わしい行為は審判が警告し、複数回警告を受けたチームは没収試合で負けにするなど厳しい罰則を設けない限りなくなりそうもない。一石の波紋は大きい。高野連は、このまま知らん顔で放っておくわけにはいかないはずだ。 (今村忠)

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