【甘口辛口】早指しの一般棋戦で歴代1位になった羽生九段 48歳になっても直感の鋭さは健在 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【甘口辛口】早指しの一般棋戦で歴代1位になった羽生九段 48歳になっても直感の鋭さは健在

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 ■3月19日 対局中の棋士に出前を届けるそば店、東京・千駄ケ谷の日本将棋連盟近くの「みろく庵」が今月末で惜しまれながら閉店するという。一昨年、藤井聡太七段(当時四段)がデビュー29連勝したときに頼んだ「豚キムチうどん」で有名になり、将棋ファンや観光客まで訪れる“東京名所”にもなった。

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 藤井の出現で棋士の勝負メシまで話題になる昨今の将棋ブームも、元をたどれば1989年に19歳2カ月で竜王位を獲得した羽生善治九段に行き着く。それまで棋士といえば別世界の存在のように思われていたが、羽生はテレビ番組でアポなし訪問したタレントの松村邦洋と、嫌な顔ひとつせずに19枚落ち(王将のみ)で差して驚かせた。

 48歳になった羽生。昨年竜王など3タイトルを失い無冠になったが、17日放送のNHK杯決勝で郷田真隆九段を破り7年ぶり11回目の優勝を飾った。タイトル戦を除く一般棋戦の優勝回数が45となり、「史上最強」といわれた故大山康晴十五世名人の44を抜いて歴代1位になった。

 タイトル戦と違い早指しの一般棋戦。「50歳近くになっても直感の鋭さは衰えてない。長考のイメージが強いが、ひらめいた手が深く読んだ手と変わらず、まず間違いない。すごいというほかない」とある棋士はいう。タイトル通算100期まであと1と迫っているが、一般棋戦もこれが終着駅ではない。

 将棋だけならコンピューターの方が強いことがわかってしまったいま、棋士の評価には人間性も加味されるが、嫌がる棋士もいる公開対局にも羽生はいとわず出席しファンとの交流を大事にしている。ここまできたらタイトル「100」とともに一般棋戦「50」も、ぜひ達成してもらいたい。(今村忠)

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