【甘口辛口】日本選手権の欠場決めた萩野 五輪への重圧か、各競技で選手のメンタルケアに注力を - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

【甘口辛口】日本選手権の欠場決めた萩野 五輪への重圧か、各競技で選手のメンタルケアに注力を

更新

 ■3月18日 白血病と戦っている競泳の池江璃花子(18)が「東京オリンピックまで499日…まだまだ諦めないぞー!!」と13日に更新したツイッターに綴った。治療が「思ってたより数千倍しんどい」とか、東日本大震災から8年の11日には「違う形ではあるけれど私は全力で生きます」といったツイートには、その都度胸が締め付けられる。

<< 下に続く >>

 医療は日進月歩。白血病も治療方法が確立され、苦しさの先には明るい出口が待っているはずだ。そんな折、男子のエースでリオ五輪400メートル個人メドレー金の萩野公介(24)が、原因不明の大不振で7月の世界選手権につながる4月の日本選手権(2~8日)を欠場することが報じられた。

 練習量がレースにつながらず先月19日からのスペイン高地合宿も断念した。検査では身体的に全く異常はないが、「今は競技に正面から向き合う気持ちではない」と吐露した。マネジメント会社を通じてのコメントには「理想と現実の差が少しずつ開いてモチベーションを保つことがきつくなった」ともあった。

 東京五輪への期待に追い詰められた燃え尽き症候群なのか。ストレスの原因となっている水泳という環境から一時離れるしかない、という専門家の声もある。桜の開花も間近のいま、一人もんもんとしているかと思うと切ない。東京五輪も大事だが、今後の長い人生を思えば人として立ち直ってもらうことが第一義だろう。

 コーチは技術面の指導はできても、選手の心の扉までこじ開けて悩みを解決することは難しい。東京五輪が近づくにつれ選手への重圧は増すばかりだろう。第二、第三の萩野を出さないためにも、精神面のケアにも力を注ぐよう各競技団体に望みたい。(今村忠)

PR